宇良、照ノ富士に完敗も驚異の粘り 下位から劇的復活の2人が結びで激闘 大相撲秋場所

宇良(左)横綱の投げにブリッジで耐える驚異の粘り
宇良(左)横綱の投げにブリッジで耐える驚異の粘り

 ■21日、東京・両国国技館

 初の結びの一番で東前頭6枚目の宇良(29)=木瀬=が大健闘をみせた。1敗の横綱照ノ富士(29)=伊勢ケ浜=に食らいつき、1分31秒の激闘の末に上手投げで敗れ6敗目。最後は裏返しになりながら、まわしをつかんで投げに耐える驚異的な粘りも及ばなかった。

 激闘を終えた宇良は「全然かないませんでした。ものすごいパワーでしたね。自分の技を出し切ったよりも、横綱が受け切ってくれた」と冷静に分析。「上手を取られたときに会場からため息が起きて、ちょっと落ち込みましたね。これからやってやろうと諦めてなかったのに、会場がドヨ~ンとなって」と苦笑混じりに振り返ったが、観客の声が耳に届くほど落ち着いていたわけだ。

 右膝を2度も大けがして2019年九州場所には西序二段106枚目まで番付を下げたが、今年の名古屋場所で21場所ぶりに再入幕。西序二段48枚目から横綱に昇進した照ノ富士よりも下位からの返り咲きで、史上最大の復活劇を成し遂げた。

 宇良は「格が違うんで」と謙遜したが、こんな2人が結びの一番で対戦するのは大相撲史上初めて。横綱戦は18年名古屋場所で白鵬に敗れ、日馬富士から初金星を奪って以来となったが、「横綱戦より、結びの一番が初めてだったので、それがうれしかった」と満足げだった。 (塚沢健太郎)

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