ヤクルト“無欲すぎる”Vロード 2度あることは3度ある? 巨人、阪神との3つ巴は勝率100% 「3年連続最下位脱出」の目標達成でノープレッシャー

 昨年までセ・リーグ2年連続最下位のヤクルトが阪神、巨人と三つ巴で優勝争いを繰り広げる大健闘。ところがチーム内からは「今年の目標はもう達成した」と意外な声も上がるなど、監督が契約最終年で優勝が至上命令のライバル2球団とは別世界のノープレッシャーな戦いだ。21日にヤクルトが勝ち阪神が敗れれば、開幕3連敗スタートのツバメ軍団が112試合目にして今季初の首位に立つ。無欲すぎるVロードの先に6年ぶりの歓喜が待っているのか。 (塚沢健太郎)

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 ヤクルトは20日の広島戦(神宮)に引き分け、首位阪神との1・5ゲーム差は変わらず。先発石川が5回に連続アーチで2点を先制されたが、8回に苦手の森下から4連打で2点を奪って同点とし、底力を見せた。

 高津臣吾監督(52)は「(石川に)勝たせてあげたかったけど、野手が粘って負けを消した。早めに点を取って、石川を援護してあげるのが理想だったけど、なかなか難しかった」と振り返った。首脳陣が「うちが優勝するには五輪コンビが打ちまくるしかない」とキーマンに挙げる主軸の山田、村上がともに4打数無安打。同点としてなお8回1死一、二塁の勝ち越し機に山田が右飛、村上が二ゴロに封じられたのが響いた。

 しかし、チーム内から焦りの声はまるで聞こえてこない。ある球団関係者は「今年の目標は3年連続最下位からの脱出だった。それは達成したと言っていいから、今年はもうこれでいい。次はこれまでの二の舞いを踏まないようにしないといけない」と早くも先を見据えている。というのも、ヤクルトは3年周期で強いが、いつも翌年にはあっさり弱体化し、振り出しに戻ってしまうからだ。

 前回優勝した2015年は、2年連続最下位から14年ぶりのリーグV。ところが翌16年は5位、17年は実に96敗で最下位に沈んだ。18年は2位まで上げたものの、翌19年はセ・リーグと球団のワースト記録に並ぶ16連敗を喫するなど最下位に再転落。昨季も8年間で5度目となる最下位の屈辱を味わった。

 前出の関係者は「強かった翌年は必ず下位に落ちている。でも以前とは違い、2軍は球の速い投手ばかりになっているし、これに浮かれることなく、来年に向けてしっかり足場を固めなければいけない」と力説。ところが、そんな球団の謙虚な願いをよそに、チームは夏場に入っても失速するどころか、秋の優勝戦線でもしぶとく食い下がっている。

 しかも戦局は巨人、阪神との3つ巴。実はここ30年で2度、同じレース展開となり、いずれもヤクルトが制している。

 1992年はヤクルトが9月に9連敗。一時は阪神、巨人と2ゲーム差内の団子状態となった。しかし、阪神はヤクルトとの直接対決で1勝5敗を含め、優勝決定までの14試合で3勝11敗と逆噴射。巨人も抜け出せず、ヤクルトが14年ぶりのリーグ優勝を飾った。

 ヤクルトが前回優勝した2015年は、7月25日に単独首位に立ったが5日で陥落。3つ巴の状況が続いた。秋に入って阪神が急失速するのを横目に、8月下旬には借金生活だったヤクルトがV字回復を遂げ、残り18試合の9月11日に単独首位に再浮上。10月2日に優勝を決めている。

 2度あることは3度あるのか。ヤクルトのチーム内からは「巨人は2連覇して日本シリーズ全敗。今年は原監督の契約最終年だし、3度目の正直で絶対に日本一という意気込みは伝わってくるが、投打の歯車がどうもかみ合わないよね。阪神も矢野監督が3年契約の最終年。外国人選手にかなりお金を使って、新人も即戦力で何人も活躍して、あれだけの独走態勢だったから、ここにきて逆に首脳陣には『優勝を逃したら…』というプレッシャーがかかってきていると思う」と、ライバルとの違いを強調する指摘が。さらに「その点、うちは完全にチャレンジャーの立場。いま首位は見えてきているけど、ノープレッシャーだから気は楽なものだよ」と自然体をアピールする。

 「必死のパッチ」の阪神、「わっしょいベースボール」の巨人、そして逆転Vのスローガンさえないヤクルト。どこが最後に笑うのか。

zakzak

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