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デジタル化に無防備な日本、米中のエサに “周回遅れ”を強みに先を行く国の『失敗』に学ぶべき、今ならまだ間に合う 国際ジャーナリスト・堤未果さん『デジタルファシズム 日本の資産と主権が消える』

国際ジャーナリスト・堤未果さん
国際ジャーナリスト・堤未果さん

今月、鳴り物入りで発足したデジタル庁。〝早い、(コストが)安い、便利〟と政府が胸を張る夢のデジタルワールドの裏で、ハゲタカのような米中巨大IT企業が利権を狙う。能天気な日本の無防備さに国際ジャーナリストの堤未果さんが警鐘を鳴らす。 (文・南勇樹)

――外国資本の企業によって日本の安全保障が脅かされる事態も

「デジタルの世界では、いま米中が日本を取り合っている状態。何しろ〝おいしいエサ〟が無防備で置かれているのですからね。対する日本政府の危機感はまったく薄いと言わざるを得ない。たとえば『政府共通プラットホーム』のベンダー(製造・販売元)になったのは、米系IT大手アマゾンの系列企業。安全保障にかかわる政府のシステムを外国の民間企業に任せるなんて、とんでもないことです」

――個人情報も〝宝の山〟。ビジネスに利用されるだけでなく、犯罪に悪用されることも

「日本人は個人情報の漏洩に鈍感です。メディアもそう。漏洩が繰り返されても、あっさりした報道で終わってしまう。(情報漏洩には)サーバーがどこの国にあるのか? どの国や組織を経由しているのかを把握するのが極めて大事なのですが、日本は米中などの圧力に屈して、規制を緩和してしまったのです」

――政治家や官僚はなぜそこまでしてデジタル化を進めようとするのか

「新しい技術に対して、今やらないと『乗り遅れてしまう』という意識がある。あるいは、そこに(利権のような)急いでやりたい理由があるのかもしれません」

――デジタルの世界は、GAFAやBATHと呼ばれる米中の巨大企業に席巻されている

「米中はデジタルを軍事技術としてとらえて戦略を練り、巨額の予算や優秀な人材を投入してきました。『日常的に便利だ』などとデジタルを利用している日本人とはまったく意識や危機感が違うのです。仮想空間に〝戦場〟が移っているのに、軍事技術に背を向けてしまった日本は予算を投入できず、人材も育たない状況に陥ってしまった。デジタル庁の顔ぶれをみても『人材不足』は明らかでしょう」

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