安全保障最前線

米軍アフガン撤退は“歴史的な英断”だ トランプ前米大統領の戦略に沿った決断…米国の国力の低下を避けるためにも不可避

アフガニスタンの首都カブールの空港で軍用機への搭乗を待つ退避者ら=8月末(共同)
アフガニスタンの首都カブールの空港で軍用機への搭乗を待つ退避者ら=8月末(共同)

 世界中のメディアは、ジョー・バイデン米大統領によるアフガニスタンからの米軍撤退を批判した。

 ただ、米国の有名な調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、政策としてのアフガン撤退に、米国民の賛成は多数(賛成54%、反対42%)で、撤退の仕方には反対が多数(賛成27%、反対42%)だ。

 イスラム原理主義勢力「タリバン」の攻撃に対し、米国情報機関の予想以上に、アフガン国軍の崩壊とカブール陥落が早く、在アフガン米国人などの救出作戦が混沌(こんとん)とした状態で行われたことが批判の対象になった結果だ。

 私はバイデン氏の決断は正しかったと思っている。その理由は、以下の通りだ。

 第1に、アフガン撤退は、ドナルド・トランプ前米大統領が発表した「2017国家安全保障戦略(=トランプNSS)」に沿った決断だった。トランプNSSの最も優れた点は、米国が20年近く重視してきた「グローバルなテロリズムの脅威」ではなく、「中国やロシアの脅威」への対処を重視するという歴史的な転換を表明したことだ。

 米国が本格的に中国とロシアに対処することは、日本の安全保障にとっても大きなプラスになることを理解すべきだ。

 第2に、バイデン氏は、いわゆる「永遠に続く泥沼の戦争」に終止符を打った。彼は「アフガン軍が自ら戦おうとしない戦争で、米軍が戦うことはできない。それは米国の利益ではないし、米国民が求めていることでもない。米軍撤収を通じて戦争を終わらせることにしたのは正しい決定であり、私は後悔しない」と述べているが、適切な発言だ。

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