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“よろず屋”糸原健斗「すべてはチームのために」 球団OB「持ち前の粘っこさと勝負強いところ首脳陣評価」

打順は関係ない!糸原はチームのために打つ
打順は関係ない!糸原はチームのために打つ

 首位を行く阪神の糸原健斗内野手(28)は打線の潤滑油の役目を担っている。最近は本来の2番から外れ、3番や5番といった中核に座ることが多い。矢野監督は当日の自軍の打者の状態や相手投手によって糸原の打順を動かしている。

 「つまり、糸原によって少しでも打線のつなぎを良くするのが狙い。一発は期待できないが、持ち前の粘っこさと勝負強いところを首脳陣は評価している」と球団OBは見る。

 そもそも彼を打線のよろず屋にしたきっかけは4番大山の不振である。8月27日の広島戦(マツダスタジアム)で大ブレーキ。指揮官はたまらず翌日の同カードで打線を大幅に組み替え、糸原を6番に置いた。そのうち5番佐藤輝も絶不調に陥り、代わりに糸原を据えるようにもなった。

 的中した代表的な例は9月4日の巨人戦(甲子園)。1点を追う9回、先頭糸原はビエイラの159キロの豪速球に粘りで対抗。カウント1-2から4球ファウルしたあとの8球目を左前打で出塁し、6番に降格された大山の逆転サヨナラ弾を誘発した。

 試合後、「糸原だよ、糸原が呼んだサヨナラ」と井上ヘッドコーチが絶賛すれば、矢野監督も「追い込まれてあそこまでの芸当は誰にもできることじゃない。健斗の良さがしっかり出た」としばらく興奮は覚めなかった。

 もし、阪神が優勝した場合、ターニングポイントと目されるのはこの一戦といわれている。翌日の同カードで6点差を追いつき、引き分けに持ち込んだのも大きかった。糸原はこの試合でも5番で1打点を挙げている。

 昨年までの主将。任期が切れて大山にバトンタッチしたが、矢野監督が異例の「名誉キャプテン」に任命したのは、日頃から「全てはチームのために…」を信条にしているからではないか。打席で考えるのはどんな形でもいいから出塁することだけだそうだ。その信念が相手投手も根負けの粘りを生み、打線に目に見えぬ波及効果をもたらしている。 (スポーツライター・西本忠成) 

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