連日の発熱休場にヒヤヒヤも…大相撲秋場所、変わらぬ協会の“場当たり対応” 芝田山広報部長「取組は濃厚接触ではない」

40度の高熱から1日の休場で復帰の剣翔(左)は元気に白星
40度の高熱から1日の休場で復帰の剣翔(左)は元気に白星

 ■16日、東京・両国国技館

 連日の発熱騒ぎで背筋はヒヤヒヤだ。

 東前頭筆頭の豊昇龍(22)=立浪=が国技館に姿を見せながら、体調不良を訴え休場。小結高安(31)=田子ノ浦=との一番は不戦敗となり、発表されていた6日目の取組は割返しとなった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「朝から発熱があり、本人は取るつもりだったが、頭痛が収まらなかった」と説明。PCR検査の結果は陰性で急性扁桃炎と診断されたが、結果が出るまで緊張が走った。

 前日に発熱のため休場した西前頭13枚目の剣翔(30)=追手風=は一夜明けて再出場。東前頭16枚目の千代丸(30)=九重=を一気の寄り切りで下し2勝目を挙げた。前夜は40度以上の高熱、今朝も39度あったというがPCR検査は陰性。足にばい菌が入る蜂窩織炎と診断された。

 「きのうは眠れずという感じです。解熱剤を飲んで、点滴を打ってきました。熱があろうと足が痛かろうと、全力で頑張りました。一発に賭けようと思って。いい相撲を取るよりも、白星が欲しかった」。どれだけ根性があってもコロナ陽性なら強制休場だけに、検査結果には胸をなで下ろしたことだろう。

 コロナ下で行われたこれまで9場所では、場所前には感染者が出ても、場所中は奇跡的にまだ1人も出ていない。だからといって、場所途中に感染が発覚して休場した力士や、その濃厚接触者の番付の扱いなどを決めないまま、棚上げにしているのはいかがなものか。

 また、芝田山広報部長は「あくまで、取組は濃厚接触にはあたらないということになっている」と力説するが、長く胸を合わせるなど取組の時間や内容次第で感染のリスクも変わってくるはず。それでも問題が起きてから考えるという、場当たり的な対応が見直される気配はない。(塚沢健太郎)

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