2軍で大暴れの中田翔に阿部監督「1球も振るな」 日本ハムにはない巨人の打撃指導、同じ修羅場くぐった大打者からの処方箋とは

中田は阿部2軍監督(左端)の指示通り見逃し三振 =16日、ジャイアンツ球場
中田は阿部2軍監督(左端)の指示通り見逃し三振 =16日、ジャイアンツ球場

 打撃不振で2軍調整中の巨人・中田翔内野手(32)が、16日のイースタンリーグ楽天戦(ジャイアンツ球場)で2打席連続本塁打を含む3安打3打点と大暴れ。厳しい指導で知られる阿部慎之助2軍監督(42)は、心技体が整わず1軍から送り込まれた悩める大砲と、どう向き合っているのか。

 2軍戦とはいえ、相手先発は昨季1軍で11勝の涌井。中田は実力派右腕から初回に左前打を放つと、3回には高めに浮いたスライダーをとらえ左越え2ランをたたき込んだ。「日々、ファンの皆様の拍手や視線に勇気づけられています。皆様の力でスタンドまで届いてくれました」と殊勝すぎるほどのコメントを発すると、さらに5回にも中越えの特大ソロ。2軍降格後は18打数で4本塁打含む11安打13打点、打率・611とすさまじい。

 6回の第4打席は1球もスイングせず、カウント3-2から見逃し三振に倒れたが、実はベンチから「1球も振るな」と指示が出ていた。試合後に阿部監督は「夕刊フジで書いても誰も納得しないからね」とおどけつつ狙いを説明。打席でボールを見ることに専念させるとともに、自身の威圧感で投手が制球を乱し打者有利のカウントになり得ると実感させた。「中田翔クラスになると3-2になるんだから」。

 試合前の打撃練習では中田に対し、指揮官自ら打席で手本を示した。「打席の中で足を上げてからの、少しボールを見る間が取れるかどうか。ここが短いと差されるよ。ほんの一瞬なんだけど、これがめちゃくちゃ大事。この時間を意識してやってみて」。そう助言を送りながら、何度もタイミングの取り方を実演してみせた。

 日本ハムでは「コーチは自分から教えない」という方針のもと、栗山監督をはじめ選手時代の実績に頼らない指導に重心が置かれてきた。だが巨人の2軍では通算2132安打、406本塁打の大打者が言葉を尽くし、実演して手本を見せてくれる。今の中田に必要な処方箋は、打者として同じレベルの修羅場をくぐった指導者にしか、導き出せないものなのかもしれない。 (片岡将)

zakzak

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