イランがレバノンに燃料供給

産経ニュース

【カイロ=佐藤貴生】経済低迷が深刻化している中東レバノンに16日、イラン産の燃料油が到着した。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイランから調達した。エネルギー不足に悩むレバノン国内への支援を通じ、ヒズボラへの支持を広げる狙いがうかがえる。米国はイランの石油関連製品の取引を経済制裁の対象としており、対応に注目が集まっている。

英BBC放送などが伝えた。燃料油は船でシリアに運ばれ、同国から約80台のタンクローリーでレバノンに搬送された。沿道では一部のレバノン市民が歓迎する姿もあったが、政府の許可を得ずに非公式な越境ルートで運び込まれたため、ヒズボラと対立する政治家らから批判が出ているもようだ。

ヒズボラの指導者ナスララ師は「商売をする気はなく、人々の困難な暮らしを和らげたい」と述べ、支援の意思を強調した。調達した燃料油は国立病院や孤児院に無料で供給すると見通しを示したほか、レバノン向けのガソリンや原油を積んだ船がさらに数隻、シリアに来るとしている。

レバノンでは政治の機能不全に端を発する経済低迷が続き、最近は電力不足による停電で各種産業が打撃を受けている。ガソリンスタンドの前にも給油を待つ車の長い列ができるなど、国民の政治に対する不満は高まる一方だ。

米仏などはレバノンへの支援を行う条件として政財界の汚職撲滅などの改革を求めているが、ヒズボラがイラン、シリアと連携してエネルギーをレバノンに供給し続ければ改革はさらに遅れることが予想される。

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