「都民の消防官」5氏に栄誉 10月25日に表彰式 - イザ!

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「都民の消防官」5氏に栄誉 10月25日に表彰式

産経ニュース

昼夜を問わず、都民の生命と安全な生活を守るため職務に励む東京消防庁の消防官約1万8千人の中から、特に功績のあった消防官に贈られる「第74回都民の消防官」の受章者5氏が決定した。選考では、東京消防庁が受章候補者10人を推薦。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、選考委員会を開かず、委員らがこれまでの優れた実績や人柄などの推薦理由を基に、書類選考で選出した。表彰式は、10月25日に千代田区大手町の大手町サンケイプラザで行われる。

城所正消防司令補
城所正消防司令補

成城署・城所正(きどころ・ただし)消防司令補(55)

昭和60年に拝命して以来、30年以上、都内だけでなく全国で発生した大規模災害や火災の現場に赴き、消火や救助の最前線で活躍してきた。現在は成城指揮隊指揮担当として、大隊長の補佐や活動隊員への指示などを行う。「危険な現場が多く、予想がつかない事象が起きる。隊員に事故を避けて安全に活動してもらう」ことを最重視する。

第2消防方面本部でハイパーレスキューとして活動していた平成15年9月、栃木県黒磯市(現那須塩原市)で起きた大規模なタイヤ工場火災に緊急消防救助隊として出動。夜間に到着したが、そのままはしご車を使った上空からの放水活動を担当した。現場から離れず、防火服のまま車上で休憩を挟みつつ、24時間以上にわたり消火活動を続け、被害を最小限に抑えた。

責任感が強く、上司や同僚、部下から全幅の信頼を寄せられる人格者。受章については「活動は一人でできず、これまで携わっていただいた方々のおかげ。お世話になった方に報告したい」と謙虚に喜んだ。

青梅署・中里浩之(なかざと・ひろゆき)消防司令補(57)

救急隊員として、新生児から山岳遭難者に至るまで、多くの人の命を救ってきた救急のスペシャリストだ。受章を受け「長年やってきたことを認めていただいたのはうれしい」と声を弾ませた。

入庁後しばらくはポンプ隊員などを経験。救急隊員となったのは30歳を過ぎてからだったが、「日々勉強」を信条とし、知識や技術を身に着けてきた。長く勤務したのは、立川、秋川、青梅などの多摩地域の消防署。広大な地域を隅から隅まで救急車で駆け回ってきた。

平成28年には、青梅市内の雪の残る山で救命活動を行った。病気で倒れた伐採作業員の救命のため、伐採された木と雪で動きづらい山を約200メートルよじ登り、ヘリコプターに搬送した。「あれは大変だった」。山地の多い都西部で救った命は数えきれない。

ベテランとなった現在でも、向上心は薄れていない。「まだまだ勉強が必要と思っている。これからは後輩の見本になりたい」と意気込んだ。

渋谷署・奥田完巳(おくだ・さだみ)消防司令補(58)

「縁の下の力持ち」。昭和59年の入庁以来、予防業務に従事してきた自らの仕事をこう表現する。現場に赴くわけではないが、いかに都民が安全に生活できるか、常に相手の立場を考えながら取り組んできた。

平成25年の春の火災予防運動では、新宿駅周辺の巨大ビジョンを活用。建物火災が発生したという想定で行われた消火・救助訓練の様子をリアルタイムで中継し、多くの人がその画面にくぎ付けになった。普段は見ることができない消防の活動を知ってもらうと同時に、都民の危機意識にもつなげたいという狙いがあった。

いちずに予防活動に従事し、その貢献から数々の賞を受賞。さまざまな予防活動を通じ、東京消防庁だけではなく、多くの事業者などと連携をとってきた。「人との縁を大事に感じている」と振り返る。

受章決定を受けて「人を助ける仕事がしたいと長年携わってきたが、先輩や部下、家族には本当に感謝しかない」と涙まじりの声で語った。

尾久署・三上雄慈(みかみ・ゆうじ)消防士長(59)

ポンプ車や化学車などの消防車両を操り、迅速な現場到着が要求される「機関員」として、常に第一線で走り続けてきた。火災現場から一番近い消火栓の位置や適格なルートを瞬時に判断し、現場へと急行する日々。そんな任務に、36年以上にわたって身をささげてきた。

「機関員は運転士というよりも職人。職人として徹底的にやる」と手を抜かない。管内の道路をすべて把握するために、非番でも自転車で走り、道幅や消火栓の位置などを自分の目で確かめる努力を惜しまなかった。

磨いてきた技術は確実に人命を救ってきた。平成25年1月、板橋区の共同住宅で発生した火災現場。積雪で道路が寸断され、消火栓の位置も目視で確認できない状況だったが、培った経験で速やかに現場到着するなどして、火勢を弱めた。

数々の現場をチームで乗り越えてきた。1年半後に迫った定年退職を前に、「機関員は仲間のチームワークがないと成り立たない。これまで仲間に恵まれてきたことに感謝」と話した。

航空隊・大山忍(おおやま・しのぶ)消防司令補(56)

空から救命救助活動を行う装備部航空隊の操縦士として、災害や山岳救助など全国各地の現場にヘリコプターで向かい、第一線で活躍を続けてきた。受章を受け「大変名誉なことで、まさか自分がもらえるとは思っていなかった」と喜んだ。

平成4年10月入庁。27年9月に発生した台風18号に伴う豪雨災害では、甚大な被害を受けた茨城県常総市で活動。鬼怒川の氾濫で多くの地域が浸水する中、ベランダに取り残されている人を発見するなど、救急隊と連携して17人の命を救った。

今年1月には、八王子市の山岳救助現場に中型機のヘリ隊長として出動した。送電線に囲まれ、気流が安定しない過酷な状況での活動だったが、機長として操縦士に的確に指示。滑落した変電所の作業員を迅速に救助した。

温厚で責任感が強く、周囲の信頼も厚い。若手操縦士の育成にも積極的に取り組み、長年培った経験を惜しみなく伝える。「引き続き都民の安全に貢献したい」と決意を新たにした。

「都民の消防官」協賛団体 三菱地所、東京ガス、サンケイビル、富国生命保険、東京都消防懇話会、東京連合防火協会、東京防災救急協会、リコルディ

選考委員 委員長代行=安達晋・三菱地所管理・技術統括部長▽委員=大橋太郎・東京ガス広報部長、月村繁雄・サンケイビル事業本部ビル営業部長、鬼澤英生・富国生命保険業務部部長、川上克巳・東京都消防懇話会事務局長、田中勝久・東京連合防火協会専務理事、湯浅達也・東京防災救急協会事務局長、武藤伸樹・産経新聞社新プロジェクト本部長、中村将・産経新聞社社会部長

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