西武・栗山が名球会入り 育ての親・田辺3軍統括コーチが明かす“ブレない姿勢” 「死ぬほど練習してきた」と感謝され苦笑「死んだのはこっち」

合同自主トレも行った野茂英雄氏(右)から名球会ブレザーを贈られた栗山=15日、メットライフドーム
合同自主トレも行った野茂英雄氏(右)から名球会ブレザーを贈られた栗山=15日、メットライフドーム

 西武・栗山巧外野手(38)の通算2000安打達成セレモニーが15日、日本ハム戦(メットライフ)の試合前に行われ、名球会ブレザーが贈呈された。入団時の2軍打撃コーチで前監督の田辺徳雄3軍統括コーチ(55)が、ドラフト4位入団から金字塔を打ち立てたバットマンの成長秘話を明かす。

 2001年ドラフトで西武が指名した4選手の最後に名前を呼ばれ、兵庫・育英高からプロの世界に飛び込んだ栗山。決して飛び抜けたセールスポイントがあったわけではない。当時ここまでの打者になると思ったか問うと、田辺氏は「えっ!? いいえ…」と正直に答えた。

 「同期の中村(剛也)は最初から大きいのを打っていたから、栗山は率を残すしかない。1つ上の中島(宏之、現巨人)はガツガツ練習するタイプ。それを見て栗山も負けじと、3人でよく練習していた」

 田辺監督時代の2016年、通算1500安打を左前打で決めた。「あそこの打球は田辺さんと死ぬほど練習をしてきました」と感謝された田辺氏は、「死んだのはこっちだよ」と苦笑混じりに猛練習の日々を振り返る。指導者1年目だった田辺氏は右に中村、左に栗山を立たせ、打撃投手としてボールを交互に投げた。このティー打撃は連日、夕飯が始まるまで続いたという。

 「三塁の守備練習を始めたことがあったので、『内野として育てるのかな?』と思って見ていたら、早々とクビになって外野に戻っていた。外野だと打たなければ使ってもらえないので、こっち(打撃コーチ)の責任が出てくる」と覚悟を決め、二人三脚で逆方向への打撃を磨いた。

 豊富な練習量とともに、栗山を大成へと導いたのが優れた選球眼だ。「『ボール半分外れていました』なんて、高校から入ってきたばかりの新人は言えないし、そんな選手はいまだにいない」と田辺氏。950四球はプロ野球歴代21位。2000安打の達成者54人と比較すれば、その記録の価値は倍以上だ。

 主力選手のFA流出が多いチームで、ライオンズ一筋を選択。田辺氏は「周りが見えている。西武なら大事にされるし、DHもあるから使われる。言葉は少ないけど、周りの選手に与える影響力がある。今でも黙々とマシンを打っているのを見るけど、ブレないでコツコツやる姿勢は変わらないね」と、大輪の花を咲かせた愛弟子に目を細めた。(塚沢健太郎)

zakzak

  1. 【底辺キャバ嬢の盛り場より愛を込めて】困窮女性の大量参入で「ヤバいパパ」が急増 シャワー浴びてる間に財布からお金を盗み逃走

  2. 【衝撃事件の核心】しょうゆ差しに入れたのは…教職男の転落

  3. 死への虐待、4歳児最後の願い「ママ、お茶が飲みたい」

  4. 子供の病気やけがつくり出す「代理ミュンヒハウゼン症候群」 専門家「多くの誤解」指摘「小児に関わる医療者が意識を」

  5. コロナ禍で加速、18歳未満モデルの「闇撮影会」 学校やバイト休みで時間に余裕、「パパ活より安全」とひそかにブーム