中国、コロナ再流行で消費大幅鈍化 1年ぶり低水準

産経ニュース
中国国旗=北京(ロイター)
中国国旗=北京(ロイター)

中国国家統計局が15日発表した8月の主要経済指標によると、消費動向を示す小売売上高は前年同月比2・5%増だった。伸び率は5カ月連続で低下しており、7月を6・0ポイント下回る大幅鈍化だった。中国各地での新型コロナウイルスの再流行が直撃し、昨年8月以来1年ぶりの低水準だった。

小売売上高の内訳では、飲食店収入が4・5%減で、7月(14・3%増)から大きく落ち込んだ。7月下旬から8月には感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)の感染が広がり移動制限が行われており、接触型消費を避ける動きが広がったとみられる。消費の柱の自動車も7・4%減とマイナスが続く。

工業生産は5・3%増だった。7月(6・4%)から鈍化し、6カ月連続で伸び率が低下した。主要産品の生産量では自動車が19・1%減だった。コロナ禍に加え、世界的な半導体不足の影響も続いている。

企業の設備投資を含む固定資産投資は1~8月の累計で前年同期比8・9%増。今年に入って初めて伸びが1桁台にとどまった。道路などのインフラ投資は2・9%増。不動産開発投資は10・9%増だった。

統計局の付凌暉(ふ・りょうき)報道官は15日の記者会見で「国内各地での感染拡大や、洪水などの自然災害が経済運営に打撃を与えた」と分析した。今月に入ってからも南東部の福建省で感染が拡大しており、相次ぐ各地での散発的な感染拡大で景気悪化懸念が強まっている。

中国の2021年4~6月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比7・9%増だった。中国政府は21年のGDP成長率の目標を「6%以上」に設定しており、今年後半に向けて成長率は鈍化していく見通しだ。(北京 三塚聖平)

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