【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】異なる意見を受け入れる - イザ!

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野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志

異なる意見を受け入れる

産経ニュース
トレードで加入した中田翔と話す巨人の原辰徳監督=東京ドーム (撮影・中井誠)
トレードで加入した中田翔と話す巨人の原辰徳監督=東京ドーム (撮影・中井誠)

中田翔内野手が8月に日本ハムで起こした事件と、その後の展開は後味が悪かった。同僚に暴力を振るい、球団から無期限の出場停止処分を受けた。揚げ句に巨人に無償トレード。北海道で12年間プレーした中田は、地元のファンに応援されて育った選手のはず。なのに、一言もなく日本ハムを去った。球団が謝罪会見の場を札幌で設け、中田にけじめをつけさせる必要があったと思う。

栗山英樹監督も、もっと責任感を持って対応すべきだった。「正直このチーム(での復帰)は難しい」と投げ出すような発言をしたのは、いただけない。今回の事件に至るまで、中田は後輩をいたぶる悪ふざけを日常的に行っていたという。いたぶられた選手が嫌がっていたのならば、現場を預かる栗山監督が把握していなかったはずがない。本来であれば真摯(しんし)に向き合って「お前の態度はダメだ」と戒めなければならない。推測するに、見て見ぬふりで放置していたのだろう。事件が起きた後も突き詰めて話し合わず、「臭い物に蓋」をした感がある。長年一緒に野球をしてきた教え子なら、自らの手で更生させることもできたはず。監督として優秀だと思っていただけに、放り出したのは情けない。

選手間のいざこざがエスカレートする要因は、指導者の目配りやコミュニケーションの不足に尽きる。米大リーグでは誰でも入室しやすいように、ロッカールームの入り口付近に監督室を設けたりする。監督と選手やコーチがオープンに対話し、不満を口にできる環境をつくっているのだ。だが日本では、役職や立場が幅を利かせ、双方向の意思疎通を軽視しがちだ。

僕は楽天の監督を務めていたとき、毎試合後にコーチミーティングを行った。求めたのは率直な発言。「意見を言わないのは、能力のないコーチだ。『こんなことを言ったら監督が気を悪くするのでは』『監督の考えと違うことは言うべきではないのでは』などと気にせず、意見を出し合おう」と促した。

今の日本ハムに、栗山監督に堂々と反対意見を主張できるコーチはいるだろうか。選手の人間関係にもアンテナを張り、正しく導ける参謀はどうか。暴力を振るった中田が悪いのは当然だが、悪ふざけを容認する土壌を生み出した組織の在り方も問われていい。(野球評論家)

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