【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】自民総裁選3候補に経済政策を聞いた 好況を呼び込み維持できる人は誰か、活発な論戦を期待 - イザ!

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ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

自民総裁選3候補に経済政策を聞いた 好況を呼び込み維持できる人は誰か、活発な論戦を期待

岸田文雄氏
岸田文雄氏

 自民党総裁選が盛り上がっています。私の担当するニュース番組「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜午前6-8時)でも、候補者の方々にインタビューする機会に恵まれました。

 事実上、「次の首相」になる方ですから、聞きたいことは山ほどあります。中でも気になるのは、経済政策です。

 拙著『反権力は正義ですか』(新潮新書)でも書きましたが、就職氷河期をくぐり抜けた原体験から、「経済失政は人を殺す」と実感しています。日本の労働慣行に照らすと、不況期に真っ先に影響を受けるのは若者と非正規雇用です。新卒一括採用の機会を逃すと、その後、正社員の道は厳しくなります。

 これを「自己責任」と言うのは簡単ですが、たまたま社会に出たタイミングが好況か不況かで、その後の人生が決まってしまう不条理が若者の自己責任なのでしょうか?

 私は「経済失政の帰結」だと思っています。経済に好不況は付き物ですが、せめてその影響を緩和するなり、新卒の機会を逃しても再チャレンジできるような環境をつくる工夫をすべきです。

 今回の総裁選、「好況を呼び込み、それを維持できる人は誰か」を見極めたいのです。現在はコロナ禍で経済が傷んでいますから、誰もが緊急対策を言います。当座、財政出動は拡大しますが、問題はその後です。

 岸田文雄前政調会長のインタビューで気になったのはここでした。経済が拡大した後は財政再建にも気を配ると言いましたが、では、どのタイミングで財政再建にかじを切るのか? それは、どのタイミングで増税するかと、ほぼ同義です。

 岸田氏は「物価上昇率2%」に言及したものの、経済成長率目標は答えないまま終わりました。もし、物価が上がっても成長しないうちに増税するなら、生活は苦しくなるばかりです。

 高市早苗前総務相には先週金曜日にインタビューしました。出馬会見でも「物価上昇率2%到達まで基礎的財政収支(プライマリーバランス)目標を凍結」と話しており、金融・財政のパッケージを力強く推し進める姿勢が印象的です。一方、論壇紙で示した「金融所得税制の見直し」は引っ掛かりました。

 もともと、金融所得課税は逆進性が高いといわれていますが、金融所得50万円以上の税率を現行の20%から30%に増税すれば線引きが低所得者にまでおよび、逆進性の是正になるのか疑問です。ここを聞くと、「2%の物価安定目標達成までは増税しない」と言われて、少し安心しましたが…。

 河野太郎行革担当相のインタビューは、菅義偉首相の総裁選不出馬表明の前日でしたので、ミクロ的な改革の話が中心でした。今後、マクロ経済政策についてもお話を聞いてみたいですね。

 いずれにせよ、候補それぞれが政策をぶつけ合う論戦は聞きごたえがありました。引き続き、活発な論戦を期待します。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

zakzak


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