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「前の時代に戻らない」声上げるアフガン女性

産経ニュース
アフガニスタンで支援する児童たちの写真を載せた会報を手にする桐生佳子さん=大阪府東大阪市
アフガニスタンで支援する児童たちの写真を載せた会報を手にする桐生佳子さん=大阪府東大阪市

イスラム原理主義勢力タリバンによるアフガニスタン首都カブール制圧から、15日で1カ月。暫定政権は「イスラム法の枠内」で少数派や貧しい人々の人権を守ると表明したが、イスラム法を独自解釈して女性を弾圧してきたタリバンの復権に、現地の女性たちは抗議の姿勢を示している。混迷する現地から届いた声に、日本の支援団体関係者は「誇り高き女性たちに目を向けて」と呼びかけている。(石川有紀)

《アフガン女性は奴隷化されない》《私たちは前の時代には戻らない》

9月初旬、カブールや西部の都市ヘラートなどで、メッセージを掲げながら行進する女性たちがいた。この写真がフェイスブック上で拡散すると、世界中から激励が寄せられた。投稿した「アフガニスタン女性革命協会(RAWA)」は、「皆さんの共感と支援が力を与えてくれる」とコメントし、国際社会にタリバン政権を承認しないよう訴えている。

■男女共学禁止に懸念

タリバンによる首都制圧から1カ月。民主政権は瓦解(がかい)し、現地は今も混乱の中にある。

「『イスラム国家建設』の名の下に前の時代に戻ってしまわないか」。日本の支援団体「RAWAと連帯する会」の事務局長、桐生佳子さん(72)は表情を曇らせる。大学教員の知人女性は、タリバンに自分の研究室を占拠され「再び(大学に)来ればイスラム法で処罰する」と告げられたという。

新政権は男女共学を禁止し、同会が建設や運営を支援してきた男女共学の小学校も対応に苦慮している。桐生さんは「同じ空間で同じことを学び、互いを理解し合える。男女平等の意識を育む場だったのに」と影響を懸念する。

大阪府東大阪市の小学校教諭だった桐生さんは2004年、教え子たちが集めた募金を届けようと初めてアフガンへ。学校や孤児院運営のほか、女性の就業支援のための識字教室や英語教室を営むRAWAのメンバーと交流してきた。

国際社会の支援でアフガン都市部では女性たちの進学や就労が進んだ。一方、桐生さんらが支援してきた地方では「女子に教育は必要ない」と考える家庭も多く、治安悪化や貧困を理由に、学校に行けなくなる子供も珍しくなかった。

■「大丈夫」届いたメッセージ

2年前に連帯する会が日本に招いた20代の女子大学生、サラさん(通称名)もそんな一人だった。

兄たちが通う小学校は、遠方で女子だからという理由で通わせてもらえなかった。だが兄の助けもあり、RAWAの施設に入所し教育を受けることができたという。

政権が崩壊した8月15日、1児の母になったサラさんから《大丈夫、本当にありがとう》と支援者に短いメッセージが届いた。通信傍受の恐れもあり、詳しいやり取りはできないが、現地からは物価の急騰や日々の食事にも困る様子が伝わってきた。

桐生さんは「アフガンから逃げず、声を上げる誇り高い女性たちに目を向けてほしい」と訴えている。

■国民意識に変化も

国連教育科学文化機関(ユネスコ)によると、アフガニスタンの15歳以上の識字率は2018年時点で43%。中学・高校にあたる中等教育の総就学率は男性が70%に対し女性は40%。教育を受けられない女性は依然として多い。

連帯する会の共同代表で室蘭工業大学の清末愛砂(きよすえ・あいさ)教授は「タリバンはイスラム法を曲解して女性を抑圧してきたが、国際社会の目を意識してまだ強硬姿勢は見せていない」と動向を注視する。一方、抗議活動には工場などで働く女性も参加したとして「就労を制限される危機感から、知識層だけでなく家計を支える女性たちに反発が広がっている」と指摘。アフガンの国民意識の変化に注目している。

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