【東日本大震災から10年半 忘れない、立ち止まらない】新しい道をめざして…大手新聞社を退社した女性記者、被災者と接するうちに「もっと直接、役に立てないか」介護福祉士の資格取るため猛勉強(2/2ページ) - イザ!

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東日本大震災から10年半 忘れない、立ち止まらない

新しい道をめざして…大手新聞社を退社した女性記者、被災者と接するうちに「もっと直接、役に立てないか」介護福祉士の資格取るため猛勉強

 「自分がもっと偉くなり、内部から変えてみせる」と宣言し、数年前に三陸を去った記者は現在、主要なポストに就き、今年の震災特集でも素晴らしい記事を何本も書いていた。いつか本当に、宣言を現実にしてくれるだろう。

 ペンの力で何ができるのか-謙虚に模索し続けてくれる記者たちの存在は、当地にとっても大きな財産だ。

 一方、報道の現場を離れることで、もっと深く人とかかわりたいと、大きな決断をした人もいる。

 大手新聞社に勤める20代の女性記者が、今年3月で退社すると聞いたときは驚いた。やる気も実力もあり、仕事が充実しているように見えていたからだ。

 「どうして…?」と尋ねた私に、彼女はこう答えた。

 「書いたものが喜ばれたり、何らかの問題提起になったり…間接的には意味があることだとは分かっているんですけど…」

 災害公営住宅に入居したあと、孤独を募らせている被災者など、取りこぼされてしまった人々の問題に接するうち、「もっと直接、役に立てないか」という思いが強くなったのだという。

 いま彼女は、介護福祉士の資格を取るため、東京で猛勉強しているはずだ。

 畑違いの分野に飛び込む勇気を称賛するとともに、尊敬の念を抱き、また、東北を思ってくれる気持ちに深く感謝している。

 「いつか戻ってきますね」。そう言って笑顔で別れた彼女に、「うん、待ってますよ!」と、負けないぐらいの笑みで返した。次もまた、笑顔で再会できるはずだ。

 ■鈴木英里(すずき・えり) 1979年、岩手県生まれ。立教大卒。東京の出版社勤務ののち、2007年、大船渡市・陸前高田市・住田町を販売エリアとする地域紙「東海新報」社に入社。震災時、記者として、被害の甚大だった陸前高田市を担当。現在は、同社社長。

zakzak

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