パラ陸上銀・和田選手伴走の長谷部選手が結果報告

産経ニュース
東京パラリンピックの映像を前に山崎市長(左)に銀メダルを披露する長谷部選手=京都府綾部市
東京パラリンピックの映像を前に山崎市長(左)に銀メダルを披露する長谷部選手=京都府綾部市

東京パラリンピック陸上男子1500メートル(視覚障害T11)で、銀メダルを獲得した和田伸也選手(44)の伴走者(ガイドランナー)を務めた長谷部匠選手(24)が9日、出身地の京都府綾部市を訪れ、市役所で山崎善也市長らに結果を報告した。長谷部選手は「競技者として和田選手に負けないように頑張って、来年の世界パラリンピック選手権、3年後のパリパラリンピックを目指したい」と抱負を述べた。

「夢の世界でした。正直、実感がなく、今はパラリンピックロス」と長谷部選手は笑顔を見せた 和田選手の伴走で男子5千メートル(銅メダル)、1500メートル、マラソン(9位)に出場。5千メートルは伴走者が2人で交代したため、伴走者にはメダルは贈られなかったが、1500メートルの伴走は長谷部選手1人だったことで、和田選手とともに銀メダルを手にした。

「伴走者としてのメダルは喜びが2倍。一緒にゴールして、2人で喜ぶことができました」。

長谷部選手は府立綾部高校で陸上部に所属。長距離を中心に活躍し、京都市内のスポーツ用品会社に就職後は市民ランナーとして活動している。令和元年に友人の市民ランナーから伴走者に誘われて、和田選手に出会い、週3回約2時間ずつの練習を2人で積み重ねてきた。

伴走者となることに「不安も大きかった」というが、パラ選手と同等以上の走力を武器に、「伴走者がいっぱい、いっぱいでは難しい。まず、安全に走ることが一番。状況やタイム、順位を伝えることで、和田選手の目になる」と心掛けたという。

その結果、東京パラ大会まで2年半で和田選手の日本記録、アジア新記録の樹立に貢献。パラ大会本番の1500メートルでは終盤に2位争いでデッドヒートとなり、「きてるぞ、きてるぞ」と和田選手に発破をかけ、2位を維持してゴールラインを切った。

「和田選手は3年後のパリ大会を見据えている。パワーをいただいている。僕自身の力もあげていきたい」と意気込みを見せた。

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