【経営者目線】ワタミ各店「安心には投資」する 自民党はコロナ対応の中間決算を行うべき - イザ!

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経営者目線

ワタミ各店「安心には投資」する 自民党はコロナ対応の中間決算を行うべき

今よりも厳しいコロナ対策の自社基準を指示した
今よりも厳しいコロナ対策の自社基準を指示した

 菅義偉首相退任をめぐる、この政局のゴタゴタは自民党にとってマイナスだった。

 首相ひとりの責任ではない、全自民党議員が今こそ改めるべきだ。毎日新聞と社会調査研究センターが8月28日に実施した世論調査では、政府のコロナ対応を「評価せず」としたのは70%だった。この数字を謙虚に受け止め、自民党はコロナ対応の「中間決算」を行うべきだ。国会を開けという野党の要求も今回は命にかかわる問題で大義を感じる。何より憲法違反であり、即開かなくてもいいという前例や感覚は改めるべきだ。

 東京都が渋谷に設置した若者向けのワクチン接種センターでは、1日200人の上限を大きく超える人が殺到し「密」になった。小池百合子都知事も「密でしたね」とまるで人ごとのコメントだ。民間企業が「密」を作れば指導する立場なのに、行政のお粗末さがよくわかる。

 政府は先ごろ、コロナ患者を受け入れない医療機関を公表する方針を示したが、飲食店の店名公表と同じだ。こうした「公表」で世間に批判させる政策もお粗末だ。脳外科や産婦人科のように緊急の患者を受け入れているから、コロナ患者を受け入れられない病院もある。人手不足や資金難で、精いっぱいがんばっている病院もあるだろう。

 なぜ、患者を受け入れられないのか、そこを把握し効果的な制度を作ることが行政の仕事だ。その上で、本当に「悪質なケース」のみ強制や罰を定めればいい。

 ワクチン2回接種が進む国でも、感染が高止まりや再拡大している。これも大きな問題だ。企業経営者としてこのコロナ禍は2~3年続くのではと最悪を想定しはじめた。

 ワタミは来店するお客さまに少しでも安心していただくため、ワクチン接種済やPCR検査済バッジをつけての接客をはじめ、これまで以上の「新安心基準」を策定する。安心には投資する。

 一方、国にはPCR検査の陰性証明書で、飲食や観光といった経済をまわす政策を強く求めたい。PCR検査の費用などは経済をまわす投資だ。陰性証明書で一定期間、経済活動を自由にすべきだ。トータルメリットこそ国家経営だ。

 唯一評価できるのは国が、8月下旬に「学級で2人感染が出たら学級閉鎖、学級閉鎖2つで学年閉鎖、学年をまたぎ2クラスで学校閉鎖」との基準を示したことだ。逆にとれば、この基準内であれば登校授業を実施していいということだ。修学旅行や文化祭といった一生の思い出を作れないことは残念だが、私が理事長をつとめる郁文館夢学園では通常授業を工夫して、それに代わる思い出や学びを企画しはじめた。

 新しい首相には、今以上に基準や方針を示してほしい。中国は感染が出た都市をロックダウンし、全員PCR検査を実施し、陽性者を隔離する。それにより経済再開も先行している。共産党支配の中国に学ぶのは悔しさがある。自由で民主的な、日本の政治も負けていないというのを見せてほしい。

 (ワタミ代表取締役会長 兼グループCEO・渡邉美樹)

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