国土交通省は10日、埼玉県熊谷市の妻沼滑空場近くの上空で飛行中のグライダーが危険を感じるぐらい近くを軽飛行機が通過する事案が8日に発生したと明らかにした。国交省は衝突や接触の恐れがあったとし、事故につながりかねない重大インシデントに認定。運輸安全委員会は航空事故調査官2人を指名した。
国交省によると、グライダーは8日午後0時20分ごろに妻沼滑空場を離陸した直後、高度約330メートルで右側上方を飛ぶ軽飛行機を視認した。軽飛行機は東京都の調布飛行場を出発し、近くで写真撮影をしていた。9日にグライダーの機長が国交省に報告した。
安全委が当時の詳しい状況などを調べる。