10日午前の東京株式市場の日経平均株価は反発した。自民党総裁選の有力候補による出馬表明が進む中、新政権による経済正常化政策への期待が改めて高まった。平均株価の上げ幅は一時300円を超えた。東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は一時、バブル経済期以来約31年ぶりの高値を付けた。
午前終値は前日終値比339円22銭高の3万0347円41銭。TOPIXは22・15ポイント高の2087・08。取引時間中に米中首脳が電話会談したと伝わり香港市場の株価が上昇すると、東京市場も値上がり幅を広げた。
自民党総裁選をめぐっては、河野太郎行政改革担当相が10日午後に出馬を正式表明する。新型コロナウイルス感染症をめぐり、政府が11月ごろをめどに行動制限を緩和するとの見通しも相場の追い風となった。