30年ぶり“全部隊”陸自が大演習 中国牽制、15日から各地で 潮匡人氏「中国軍も活発化、偶然ではない」 - イザ!

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30年ぶり“全部隊”陸自が大演習 中国牽制、15日から各地で 潮匡人氏「中国軍も活発化、偶然ではない」

 中国の軍事的覇権拡大が進むなか、陸上自衛隊は9日、全国すべての部隊を参加対象とする「陸上自衛隊演習」を15日から11月下旬にかけて各地で展開すると発表した。1993年以来の全部隊参加となる大規模演習は、沖縄県・尖閣諸島を含む南西諸島での有事を念頭にしている。沖縄周辺などで中国軍の動きが活発化しており、日本の領土・領海・領空を死守する構えが不可欠だ。

 陸自によると、作戦の準備段階を重視し、部隊出動前の食料などの用意や隊員・装備品の輸送、医療、通信などを訓練項目とする。海上自衛隊と在日米軍の艦艇、航空自衛隊と在日米軍の艦艇、航空自衛隊も参加し、輸送を支援。民間のトラックやフェリー、鉄道も活用する。

 日本政界の混乱に乗じたのか、中国軍は最近、激しく動いている。

 防衛省統合幕僚監部は8日、中国海軍のミサイル駆逐艦などが東シナ海から沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に南下した後、与那国島と台湾の間を北上して東シナ海に戻ったと発表した。

 中国メディアは同日夜、中国軍が南シナ海で島嶼(とうしょ)部奪取の演習を行ったと報じた。どの島を想定した演習かは不明だが、南沙(英語名スプラトリー)諸島海域では同日、米海軍ミサイル駆逐艦が「航行の自由作戦」を実施していた。

 これに対し、日本や同盟・友好国による大規模訓練も続けられている。

 防衛省は8月25日、沖縄南方で英海軍最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を中核とする打撃群と共同訓練をしたと公表した。同空母が日本周辺で自衛隊と訓練したのは初めて。米、オランダ両国軍も参加したという。

 米海軍原子力空母「カール・ビンソン」も8月28日、横須賀基地(神奈川県横須賀市)に入港し、補給だけを済ませて同月31日に出港した。

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「秋は演習を実施しやすい時期ではあるが、陸上自衛隊の約30年ぶりの大演習が中国を意識しているのは間違いない。海自や米海軍、英海軍などの共同訓練と、中国軍の活発な動きに重なりがあるが、これも単なる偶然とは思えない」と指摘する。

 こうしたなか、日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」は、対面式の初の首脳会議を米ワシントンで24日に開催する方向で最終調整に入った。中国はどう反応するのか。

zakzak

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