ダルビッシュ、大谷翔平と夢対決ならずも「フィーリング」で79日ぶり星

サンスポ
エンゼルス戦に先発したパドレスのダルビッシュ=サンディエゴ(共同)
エンゼルス戦に先発したパドレスのダルビッシュ=サンディエゴ(共同)
エンゼルスに勝ち、チームメートを迎えるパドレスのダルビッシュ(中央)=サンディエゴ(共同)
エンゼルスに勝ち、チームメートを迎えるパドレスのダルビッシュ(中央)=サンディエゴ(共同)

【サンディエゴ(米カリフォルニア州)8日(日本時間9日)=山田結軌】米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(35)がエンゼルス戦に先発し、6回3安打1失点の好投で、6月21日以来79日ぶりの白星となる8勝目(9敗)をマーク。メジャー通算79勝とし、黒田博樹(ドジャースなど)と並んで日本投手歴代2位となった。出場しなかった大谷翔平投手(27)との初対戦は実現しなかったが、8-5の勝利に貢献した。

◆本能に身を委ね6回1失点

ダルビッシュが〝ダルビッシュのまま〟に投げた。99球目。スライダーでウォルシュを空振り三振に仕留め、スタンディングオベーションの中、一塁ダッグアウトに歩を進めた。6回1失点。10試合、遠ざかった白星からの復活だ。

「本当に初めて自分のフィーリングだけに頼って投げた、という感じ」

6月21日(日本時間22日)のドジャース戦以来79日ぶりの勝利投手。投球フォームの操作を解析し、自分の感覚と照らし合わせる。その繰り返しで技術を高めてきた。

しかし、この日は「とにかく自分の頭、奥底にある感性、そこに任せる」。前日の試合前、カブス時代の恩師で現エンゼルスのマドン監督と話し、ヒントを得た。「あなたはフィーリングの人だから、フィーリングの通りに投げればいい」。助言に従い、本能に身を委ねて腕を振った。散発3安打で7三振を奪い、最速は96・8マイル(155・8キロ)をマークした。

◆大谷出てこず「拍子抜けした」

自身も、野球ファンも楽しみにしていた「打者・大谷」との対戦が実現しなかったことに残念な気持ちがある。

「(スタメンで)100%くるものだと思ったし、ライト(右翼手)で出るもんだと。全部、真っすぐで行く準備はできていたんですけど、出てこなかったのでちょっと拍子抜けしました」

〝夢対決〟は来季に持ち越しとなったが、股関節痛や、腰の張りなどで体調が整わない時期を乗り越えた。さらに「人間としてとか、人生とか、人間関係にすごく悩んでいた。ずっと支えてもらったので妻に本当に感謝したい」と野球以外のことで苦しんでいたことを告白。その問題は「自分の中である程度、答えが出てきた」と解決に向かいつつあるという。

◆野茂英雄に次ぐ2位タイ79勝

レンジャーズに入団した2012年以降は右肘の手術や、原因不明の体調不良に悩まされたこともあったが、メジャーで日本投手2位タイの79勝を積み上げた(歴代1位は野茂英雄の123勝)。たたえられるべき勝利数を、本人が特別視することはなかった。

「投げている時代もチームも相手も全然違うので(他の投手と)比べることは全くできないです。違う国で投げることはすごく大変。マイナーでも独立リーグでも1球でも投げた全ての人に僕は尊敬を持っている。何勝、というのは僕は何とも思わないです」

異国での挑戦者へ敬意を払うからこそ、個人的な記録の喜びは二の次だ。ポストシーズン進出を目指し、ダルビッシュは、本能の赴くままに投げ続ける。


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