米決済サービス大手ペイパルは7日、日本で後払い決済サービスを手掛けるベンチャー企業のペイディ(東京)を3千億円で買収すると発表した。日本での事業拡大を図る。買収は2021年10~12月期に完了する予定。
ペイディは、クレジットカードを持っていなくてもメールアドレスや携帯電話番号を登録すれば翌月にまとめて支払いができるサービスを14年に開始。アマゾンジャパンなどが導入している。
ペイパルは世界で4億以上の口座を抱えるが、日本市場では他の決済手段ほど浸透していない。登録ユーザー数が600万人以上というペイディを傘下に収めて事業基盤を強化したい考えだ。
ペイディは8日、買収について「グローバルリーダーに認められたことを光栄に思う」とコメントした。「ペイディ」のブランドや事業は継続し、経営陣も変わらないと説明した。(共同)