勝ち馬探し、迷う二階派…「恩売る」戦略見極め困難

産経ニュース
官邸に入る自民党の二階俊博幹事長=6日午後、首相官邸(春名中撮影)
官邸に入る自民党の二階俊博幹事長=6日午後、首相官邸(春名中撮影)

自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の対応で二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会、47人)が危機感を強めている。5年以上も幹事長を続ける二階氏に党内外から批判が集まり、総裁選の対応を誤れば存在感を一気に失いかねないからだ。「勝ち馬」に乗って攻勢に転じたいところだが、複数の有力候補の名乗りが戦局分析を困難にさせている。

「出るなら、しっかりやれ」。二階氏は4日、総裁選対応について「白紙」としている石破茂元幹事長と東京都内で会談し、こう激励した。会談は、立候補に必要な推薦人集めが課題となっている石破氏の要請を受けた二階派の武田良太総務相が仲介。石破氏が出馬に踏み切れば、高い知名度を生かして上位に食い込むとの見方もあり、丁重に相談に乗ったとみられる。

衆目が一致する総裁候補を持たない二階派は、これまで主流派にとどまることで重要ポストを獲得し、存在感を発揮してきた。昨年9月の前回総裁選では菅義偉首相誕生を主導し、党運営の実権を掌握。二階派の閣僚経験者は「勝ち馬に乗るのが二階流だ」と言い切る。

しかし、党内では新型コロナウイルス対策が評価されないまま総裁選不出馬に追い込まれた首相だけでなく、二階氏にも冷ややかな視線が注がれている。人事や選挙区調整で二階派を優遇しているように映るためで、圧力に耐えられなくなった首相は「幹事長交代」に言及するに至った。

二階派が影響力を維持するには、総裁選で新たなリーダーに「恩を売る」のが早道だ。ただ、今回は複数の有力候補の参戦が予想され、勝者を見極めるのは簡単ではない。このため、二階氏は出馬を模索する野田聖子幹事長代行や、安倍晋三前首相が後押しする高市早苗前総務相を支援するメンバーが派内から出ることを容認。今後、石破氏と並び「次の首相候補」の常連で、立候補に意欲を示す河野太郎ワクチン担当相と接触する可能性もある。

総裁選は3人以上が立候補した場合、1回目の投票で過半数に届かなければ、得票数1位と2位の候補者の間で決選投票が行われる。「先の先」を読むことが求められる中、二階氏は石破氏との会談後、再起を期すように周囲にこう語った。「俺はもう幹事長ではない。これからは好きにやらせてもらう」(広池慶一)

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