【週末、山へ行こう】壮大な景観に思わずため息 大日連山(富山県)標高2611メートル(奥大日岳) - イザ!

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週末、山へ行こう

壮大な景観に思わずため息 大日連山(富山県)標高2611メートル(奥大日岳)

奥大日岳へ、たおやかな山並みを進む
奥大日岳へ、たおやかな山並みを進む

 立山黒部アルペンルートを乗り継いで室堂(むろどう)に下り立つ。右手にそびえているのが立山、そして左に連なっている山々が大日連峰(だいにちれんぽう)。立山連峰の剱御前(つるぎごぜん)から西に向かって伸びる大日尾根。大日連峰最高峰の奥大日岳、その先に中大日岳(なかだいにちだけ)や大日岳が尾根上に連なる。修験の山でもあり、霊山立山の前衛峰、大日如来の聖地として信仰されていたという。

 室堂から入山するとき、いつものお目当ては立山や剱岳だったが、このたおやかな、緑に覆われた山並みを歩いてみたいとずっと思っていた。拙著『アルプスはじめました』(実業之日本社)の取材で、ようやく歩くことができた。立山取材と“合わせ技”の2泊3日。初日に立山を歩き、雷鳥平の温泉の山小屋に泊まって、早朝から歩き始めた。

 季節は秋の始め、草原は緑から黄色に変わり始めているところだった。新室堂乗越まで登り切り大日尾根に飛び出すと、これから進む尾根がきれいに見渡せた。なんて伸びやかで素敵なんだろう、思わずため息をつく。のんびり歩きながら、来た道を振り返れば立山が雄々しく眺められる。歩いていくうちに雲の隙間からちらちらと剱岳の岩峰が現れると、つい立ち止まって写真を撮ってしまう。

 奥大日岳の山頂に立つと剱岳が思ったより間近に見えて驚く。南側に目をやると、広大な大地に道路がうねるように続いていた。自分たちのいる大日尾根と台地の間は、深い峡谷で隔てられている。なんともダイナミックな景観だ。

 さらに尾根を進み、大日小屋へ。素朴な雰囲気のランプの宿で静かな山の一夜を過ごし、翌日は大日平の湿原を進んだ。天気がいまひとつで、ガスに覆われた中を歩き、最後にちょっとヒヤヒヤする急坂を下り、ゴールは称名滝。4段になって流れ落ちる落差350メートルの滝は、遠くの展望台から見てもすさまじい迫力。たっぷり歩いた最後に、豪快なご褒美をもらったような気持ちになったのだった。

 登山にあたっては、入山可能か(来訪・入山自粛要請が出ていないか)、登山道の状況、バスの運行などを最新のデータでご確認ください。山行中は、歩行時に他の登山者との間隔をあけるなど新型コロナウイルス感染予防を心がけましょう。

 ■大日連山おすすめルート 室堂…奥大日岳…大日岳…称名滝 歩行時間 約11時間30分(2日間)/難易度★★★★(最高難易度★★★★★)

 ■コースガイド 立山、剱岳登山の起点となる室堂からスタートし、奥大日岳、中大日岳、大日岳へと縦走する。奥大日岳から先は鎖やハシゴが続く。大日小屋で1泊し、翌日は大日平の湿原を経て称名滝を目指す。大日小屋は予約制、営業期間を確認のこと。

 ■おすすめシーズン 7月中旬~10月上旬。紅葉の見頃は9月中旬~10月上旬。10月に入ると降雪の可能性もあり。アルペンルートの運行期間は4月15日~11月30日(積雪等により変動あり)。

 ■西野淑子(にしの・としこ) オールラウンドに山を楽しむライター。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。著書に「東京近郊ゆる登山」(実業之日本社)、「山歩きスタートブック」(技術評論社)など。NHK文化センター「東京近郊ゆる登山講座」講師。

zakzak

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