【今から始めよう!70代まで働く健康術】夏バテのときに冷たい飲料は“逆効果” 胃だけが冷えて「気」を消耗 - イザ!

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今から始めよう!70代まで働く健康術

夏バテのときに冷たい飲料は“逆効果” 胃だけが冷えて「気」を消耗

千葉大学医学部附属病院和漢診療科・並木隆雄診療教授
千葉大学医学部附属病院和漢診療科・並木隆雄診療教授

 長らく続いた酷暑により、夏バテで体がだるく、頭がボーっとするようなことが起こる。暑さで体力が消耗された証しともいえるが、東洋医学では「気・血・水」(き・けつ・すい)の調節障害が関与しているという。「気」は生命活動のエネルギー、「血」は血液、「水」は血液以外の体液などを指す「血圧は高すぎても、低すぎてもよくないでしょう。『気・血・水』も同じです。量が増えすぎても、少なすぎても体調不良につながります。『気・血・水』の循環が滞っても、多彩な症状に結びつきます。それが酷暑で起こりやすいのです」

 こう説明するのは、千葉大学医学部附属病院和漢診療科の並木隆雄科長(診療教授)=写真。西洋医学と東洋医学を融合した医療・研究に長年取り組み、さまざまな成果を上げている。

 「酷暑の脱水で『水』が足りなくなると、頭がボーっとしやすくなります。脱水防止のために冷たい飲料を飲みすぎると、過度に冷えて『気』(エネルギー)が失われるため、疲れやすく消化不良にもつながります。食欲が低下すると『血』が不足して、目の渇きや動悸などの症状もひどくなるのです」

 外気温が高いと、皮膚の表面から水分が蒸発し、汗によっても体内の水分は失われやすい。「水」が足りないと体内の熱を冷ますことができず、頭がボーっとなるのだ。のぼせた状態を改善するため冷たい飲料を飲みすぎると、胃だけが冷えるため、胃の部分の温度を上げようと「気」が胃の周辺に集まってくる。

 上半身に「気」が増えると熱くなって、のぼせたような状態に拍車をかける。さらに冷たい飲料を飲むと悪循環に陥り、「気」が使われ過ぎて減り、だるさといった疲労へとつながるのだ。

 「冷たい飲料で深部体温を冷やし続けると、体力が失われます。男性の場合は胃腸障害も引き起こし、結果として『血』も不足することで、夏バテが悪化するのです」

 並木医師は、舌で「気・血・水」を診断する「舌診(ぜつしん)」を得意とし、5年以上も前に簡単に画像診断できる「舌診撮影装置」を開発した。その舌診から胃の弱った状態を自己判断することも可能という。

 「舌の中央に白いコケが増えていたら、胃が弱っている証しです。白いコケが黄色味を帯びていたら、胃炎になっている恐れがあります。冷たいものを減らし、消化の良いものをとるようにして胃を休めましょう」

 夏バテや胃弱の症状のときには、冷たい飲料を控えることが肝心。常温もしくは温かい飲み物を飲み、煮物などの消化の良い食べ物をとるようにするとよいという。「体がほてっていても、冷たい飲料は避けましょう。冷たい飲料で、イライラが増す『気逆(きぎゃく)』に陥る人もいるので、注意が必要です」

 気逆については次週、詳しく紹介する。 (安達純子)

 ■東洋医学の「気・血・水」とは 

 気(き)は体を動かすために欠かせないエネルギーのこと。血(けつ)は血液を指し、水(すい)は、血液以外の尿や汗を含む体液。気、血、水は、ほどよい量が全身を巡ることで健康に寄与する。量が増えすぎても、減り過ぎても、あるいは、循環が停滞しても不健康につながる。気・血・水の調節障害を改善すると、夏バテなどを改善しやすくなるという。

zakzak

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