テロ封じ込めへタリバンと連携も 米軍トップら会見

産経ニュース

【ワシントン=黒瀬悦成】オースティン米国防長官と米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は1日、アフガニスタン駐留米軍の撤収を受けて国防総省で記者会見した。オースティン氏は、米軍がアフガンを去ったとしても「テロ対策を厳しく実行していく」と述べ、アフガンでイスラム過激組織の伸長を許さない立場を強調した。

ミリー氏は、アフガンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンについて「非情な集団だ」と評しつつ、将来的にどう変容するかは分からないと指摘。タリバンと敵対関係にあるとされるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)傘下の武装勢力「ホラサン州」(IS-K)に対抗するため、タリバンと連携することも「あり得る」と明言した。

ただ、IS-Kは既に一部がタリバンの内部に浸透し、両者の区別がつきにくくなり始めているとの指摘もあるほか、タリバンの強硬派が対米闘争を主張する可能性もあり、米軍とタリバンとの連携が思惑通り進むかは定かでない。

ミリー氏はまた、米民間人やアフガン人協力者の退避を含む撤収作戦が、タリバンの急速な実権掌握で混乱に陥ったことについて「多数の教訓を残した」と述べ、混乱の原因を究明するため「透明性が確保され、率直な監査」を進めると言明した。

一方、オースティン氏は、アフガン人の退避に協力した同盟・友邦諸国に謝意を伝えるため、来週に中東を歴訪すると明らかにした。ミリー氏によると、退避した人々の受け入れに9カ国が応じ、計26の基地が使用された。退避者の総数は米国人を含め約12万4000人に上るとしている。

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