市中感染ゼロを断念、コロナ「共存」の国も…日本の「出口戦略」は? 接種率90%でインフル同等の議論を - イザ!

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市中感染ゼロを断念、コロナ「共存」の国も…日本の「出口戦略」は? 接種率90%でインフル同等の議論を

英ロンドンのバッキンガム宮殿前は多くの見物客が詰めかけた=23日(AP)
英ロンドンのバッキンガム宮殿前は多くの見物客が詰めかけた=23日(AP)

 新型コロナウイルスのデルタ株の猛威が国内外で続くなか、「ウイルスとの共存」への戦略転換を打ち出す国が出てきた。国内では緊急事態宣言が長期化しているが、人流抑止策にも手詰まり感があり、ロックダウン(都市封鎖)を求める声も浮上する。経済的な疲弊も問題だが、日本はこのままでいいのか。

 オーストラリアのモリソン首相は、公共放送ABCのニュース番組で「市中感染ゼロ」を目指す戦略を断念したことを認め、「(今後は)感染者数よりも、重症者数や入院患者数を重視する」と述べた。

 同国では8月25日に新規感染者数が1115人と過去最多を記録、人口の約6割がロックダウンの対象になっている。

 ワクチンの2回接種完了者は25日時点で約25%だが、モリソン氏はサンデー・テレグラフ紙への寄稿で、成人のワクチン2回接種が70%に達した段階で規制を緩和する方針を強調。「感染者が増えるのは避けられないが、それにおびえてはならない」と訴えた。

 すでに「ウイズコロナ」戦略に切り替えた英国では7月19日、ロンドンを含む南部イングランドで行動規制をほぼ撤廃した。8月中旬時点でワクチン接種率は約61%に達している。7月中旬に5万人を超えた1日当たりの感染者数は、2万人台で推移する日が多くなった。死者数はやや増加傾向にあるが、1月時点に比べれば激減した。

 日本の8月27日公表時点のワクチン2回接種率は43・5%と半数に近づいている。65歳以上の高齢者は86・9%を超え、感染者全体に占める割合は20%台から3~4%程度に下がっている。

 このため、季節インフルエンザと同等の扱いにすべきだとの主張もあるが、現実味はあるのか。

 東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は「新型コロナの致死率はインフルエンザと比べても10倍以上で、同等とはいえないだろう。今後も重症者は増えると予想され、『はやり風邪』相当という戦略に切り替えれば、国民感情から混乱するのではないか」とみる。

 政府は新規感染者数よりも、重症者の病床使用率など医療の逼迫(ひっぱく)度を重視する方向を示しているが、今後の「出口戦略」をどう描くのか。

 児玉氏は「感染対策をしっかり継続したうえでワクチン接種証明書を活用して徐々に社会・経済活動を再開させ、接種率が70%、80%と達成するごとに飲食店やイベントなどの制限を段階的に解除することが望ましい。接種率が90%程度に達した時点で、インフルと同等の議論ができるのではないか」との見通しを示した。

zakzak


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