【勝負師たちの系譜】棋士の限界と最高値 藤井二冠、すでに備わる「勝てない」と思わせる威圧感(1/2ページ) - イザ!

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勝負師たちの系譜

棋士の限界と最高値 藤井二冠、すでに備わる「勝てない」と思わせる威圧感

王位戦第5局での藤井二冠(左)と豊島二冠(共同)
王位戦第5局での藤井二冠(左)と豊島二冠(共同)

 棋士の戦いというのは、お互いに限界を分からせ合う勝負を繰り返している、と思う時がある。

 1対1の勝負では「もうあなたは私には勝てないよ」と。また棋士の格では「あなたの格はここ止まり、私より上にはいかないよ」のように。

 プロは当然だが、誰が一番で次は誰と、大体の順位が付いてしまう。そして限界もわかってしまうのである。

 あの羽生善治九段が七冠を制した時でさえ、七冠を維持できたのはわずか5カ月半ほどで、それが限界だった。

 また羽生のいないタイトル戦に違和感さえあったタイトル獲得数も、現在99で止まっていて、100に到達できるかどうかが限界ラインと言える。

 これはトップ棋士の限界だが、これから伸びる若手棋士以外は、誰もが限界を知った上で現役を続けている。

 問題は限界を知った後で、どういう棋士生活を送れるかだ。私の場合は30歳でA級、36歳でタイトル戦出場が最高値の時だったか。40歳を前に静岡に引っ越し、後は普及や連盟の運営に勤しんでいたところ、また47歳でA級復帰したから、自分の最高値がいつだったかよくわからない。

 最高値から急降下する棋士もいるし、高止まりの棋士もいる。一番の高止まりは本欄に何回も出た、大山康晴15世名人だったと思う。

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