【がんに克つ!iPSで変わる免疫療法】抗腫瘍作用の非常に高い免疫細胞をiPS細胞で作成「iPS-NKT細胞動注療法」(1/2ページ) - イザ!

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がんに克つ!iPSで変わる免疫療法

抗腫瘍作用の非常に高い免疫細胞をiPS細胞で作成「iPS-NKT細胞動注療法」

iPS細胞(イラスト)
iPS細胞(イラスト)

 味覚や嗅覚などの五感、嚥下(えんげ)などの機能、さらには外観に関わる頭頸部がんは、近年、治療法が進展している。内視鏡を用いた手術(内視鏡下手術)やピンポイント照射の放射線治療、抗がん剤を直接患部に注入する動注化学療法、放射線療法と薬物療法の組み合わせなどさまざまだ。しかし、効果が上手く得られないこともある(別項参照)。

 それを改善すべく、抗腫瘍作用の非常に高い免疫細胞をiPS細胞で作成した「iPS-NKT細胞動注療法」の治験が、昨年からスタートしている。すでに1例目が終了し、新たな治験者を募集中だ。

 「治験で安全性を確かめた上で、新たな治療の選択肢になるように研究を進めたいと思っています。この治療法が発展すれば、将来的に、ご高齢の方への治療や仕事を継続しながらの治療も、行いやすくなるのではないかと考えています」

 こう話すのは、千葉大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の飯沼智久助教=顔写真。先の治験メンバーであり、頭頸部がんの新たな治療法の開発に尽力している。

 たとえば高齢者の場合、心臓病などの持病を抱えているとがん治療が難しいことがある。また、体力が低下していれば、放射線治療や薬物療法も行いづらい。だが、健康な人の細胞で作った「iPS-NKT細胞」ならば、体内の免疫を活性化し増殖させ、がんを攻撃できるようにすると考えられる。高齢であっても、免疫が活性化して強い抗腫瘍作用があれば、がん細胞を撲滅することは可能だ。

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