美村里江のミゴコロ

日焼け後の制御

産経ニュース

9月目前といえど残暑厳しい現在、今回は日焼け後のケア、というより制御について書きたいと思う。我流ながらご参考になれば幸いです。

さて、役者は夏にも冬や春を演じる。つまり、分厚いコートやニットを着て撮影することもある。それも灼熱(しゃくねつ)の日光降り注ぐ、ちょうど熱波の来ている海辺、周囲に隠れる日陰もない-とくれば、それはもう暑さでクラクラ、日射病で倒れないように必死である。

現場のマネジャーをはじめ、スタッフの皆さんも日傘や氷囊(ひょうのう)、冷たい飲み物で最大限フォローしてくださる。だが、それでも芝居中は直射日光の中で厚着。あるとき、限界を突破したのか、頰にずわわと熱発疹のようなものが広がってきて大変焦った。

撮影中は照明部にカバーをしていただき、さて撮影を終えた後、刺激を与えないようそっとメークを落とすと、ポツポツ赤黒い斑点が全面にびっしり…。恐ろしい光景であった。

翌々日にある次の撮影までが勝負。ロケ場所から東京へ戻る駅まで、車で40分。この間に私は「スケキヨ作戦」を実行した。

なんのことはない、普段使いの化粧水をコットンに含ませ、顔全体をパックするのだ。車内のエアコンの風により、気化熱を利用して頰の炎症を食い止める。コツはいつもより分厚めにコットンを使うこと、化粧水をケチらないこと、乾き出したらまた上から化粧水を足すことだ。触ってひんやりしてきたらOK。

さて、この後は「油分でフタ」というのが保湿のセオリーだが、熱をもったときは別。密閉してしまうと自熱が籠もって再度炎症が進むので、油分は最小限に。

この状態で帰宅後、落としきれていないメークがあるといけないので、濃厚な泡を作って擦(こす)らないように丁寧に洗顔。お風呂も体温より低く設定し、洗髪も少し冷たく感じる湯温で、頭部の熱をさらに取る。

仕上げに、まだ発疹が出ていてかゆみがあったので、抗炎症作用のある軟膏(なんこう)を一部に塗って様子見。かゆみと赤みがすうっと引いたので、全体に薄く塗った。

翌日も朝晩とパック+薄く軟膏、風呂も部屋も温度低めをキープ。これで次の撮影時は無事普段通りに戻り、心配していたメークさんたちからも「ちゃんと治ってる!」と驚かれた。

「即、熱を取る」+「熱を閉じ込めず、与えない」。ひどい日焼けの折には、ぜひお試しください。

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