【週末、山へ行こう】明治の大爆発で出現、絶妙な色合い 五色沼(福島県) 標高830メートル - イザ!

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週末、山へ行こう

明治の大爆発で出現、絶妙な色合い 五色沼(福島県) 標高830メートル

高台の展望台から毘沙門沼を望む
高台の展望台から毘沙門沼を望む

 「宝の山よ」と歌われる会津の名峰・磐梯山。山体崩壊によって作り出された、独特の荒々しい山容が目を引く。明治21(1888)年、磐梯山の大爆発により、岩なだれで川がせきとめられ、たくさんの沼や池が出現した。五色沼湖沼群もその一部だ。沼が5つというわけでも、色が5色というわけでもない。大小多くの沼が点在し、沼の色もエメラルドグリーンやコバルトブルー、あるいはやや赤みがかっていたりとさまざまだ。

 数年前の夏休み、NHK『ブラタモリ』の「会津磐梯山」の回を見た家族が「磐梯山を見に行きたい」と言い出した。家族は登山をしないので、あくまでも観光だ。せっかくなら、五色沼のハイキングコースを歩いてみようと思い立った。歩行時間は1時間半程度、歩き慣れていない家族でも、いくつもある沼を眺めながら、楽しく歩けそうだ。

 裏磐梯ビジターセンターから歩き始めた。天気はよく、広葉樹の樹林が心地よい。道は歩きやすく整備されている。それぞれの沼に立ち寄り、一息つく。毘沙門沼では高台の展望地から眺めを楽しんだ。手こぎボートに興じている人も多かった。

 どの沼も絶妙な色合い。陽光の加減によっても色の見え方は異なるのだろう。弁天沼では周りの山々が湖面に映り込み美しかったし、青沼は引き込まれるような青色に魅了された。展望台から沼を眺めていると、ときおり爽やかな風が吹き抜け、風が木々を揺らす音も心地よい。

 ハイキングコースを歩き終え、改めて磐梯山の崩壊壁を眺めた。すざまじい爆発のあと、長い年月をかけて植物が育ち、今の景観が作り上げられた。一方で、自然の景観は未来永劫(えいごう)続くものではない。植生で見える景色は変わりうるものだし、ひとたび自然災害が起これば地形ごと変わってしまうこともある。だからこそ…、今、見ることができる景色を尊いと思うし、山を楽しめることに感謝したいと思うのだ。

 登山にあたっては、入山可能か(来訪・入山自粛要請が出ていないか)、登山道の状況、バスの運行などを最新のデータでご確認ください。山行中は、歩行時に他の登山者との間隔をあけるなど新型コロナウイルス感染予防を心がけましょう。

 ■五色沼おすすめルート 裏磐梯ビジターセンター…毘沙門沼…弁天沼…裏磐梯高原駅バス停 歩行時間 約1時間30分/難易度★(最高難易度★★★★★)

 ■コースガイド 裏磐梯ビジターセンターから桧原湖に向けて五色沼自然探勝路を歩くコース。ゆるやかな登りになるが、木道や広い砂利道が中心で歩きやすい。それぞれの沼には解説の看板やベンチがあるので休んでいくとよい。

 ■おすすめシーズン 新緑は5~6月、紅葉は10月上旬~下旬。12月~3月は積雪があり、ガイドツアーなどでスノーシューハイキングができる。磐梯吾妻レークラインなど裏磐梯周辺の観光道路は11月中旬~4月上旬は冬季通行止め。

 ■西野淑子(にしの・としこ) オールラウンドに山を楽しむライター。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。著書に「東京近郊ゆる登山」(実業之日本社)、「山歩きスタートブック」(技術評論社)など。NHK文化センター「東京近郊ゆる登山講座」講師。

zakzak

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