カブールで“自爆テロ”犯行声明「IS-K」の狙い 米国にもタリバンにも敵意、バイデン大統領「代償払わせる」と報復宣言 - イザ!

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カブールで“自爆テロ”犯行声明「IS-K」の狙い 米国にもタリバンにも敵意、バイデン大統領「代償払わせる」と報復宣言

カブールの空港では、自爆テロとみられる煙が上がった=26日(AP)
カブールの空港では、自爆テロとみられる煙が上がった=26日(AP)

 アフガニスタンの首都カブールの空港付近で26日、自爆テロとみられる大きな爆発があり、米兵13人を含め少なくとも60人が死亡したとみられる。アフガンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンと敵対するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」傘下の「ホラサン州」(IS-K)系組織が犯行声明を出し、バイデン米大統領は報復を宣言した。

 26日のテロは、IS-Kの戦闘員とみられる2人が空港の出入り口と付近のホテルでそれぞれ自爆し、別のグループが米兵や市民を銃撃した。空港では米軍による米国人らの退避作戦が続き、周辺に出国を希望する群衆が殺到していた。

 米メディアは、負傷者がアフガン人らと合わせて140人と報じた。外務省幹部は27日、日本人の被害情報は入っていないと明らかにした。

 IS系列のニュースサイトは「ISの戦闘員が、米軍とタリバンの警備を突破した」と声明を発表。戦闘員は米軍の通訳や協力者たちの群衆に近づき、5メートルに満たない距離で自爆ベルトを起動させたとしている。

 バイデン大統領はホワイトハウスで演説し、「IS-K」の関与を示唆し、「許さない。追い詰め、代償を払わせる」と掃討作戦の立案を指示したと述べた。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「現地で米中央情報局(CIA)が活動しており、特殊部隊を極秘裏に投入する作戦を進めているだろう」とみる。

 IS-Kについて軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「ISの指導者に忠誠を誓う自発的支部で、アフガンでは米軍や前政権と対立し、最盛期は3000~4000人規模だったがタリバンに切り崩されていた。今回の犯行は米軍や前政権関係者、タリバンそれぞれを狙ったと考えられ、今後も爆弾テロを仕掛ける可能性もある」と語る。

 現地には米国人約1000人が残っているとみられ、米軍は退避作戦は継続する方針。サキ米大統領報道官は、アフガン駐留米軍を8月末までに撤退させる方針に変更はないと説明する。米軍幹部は攻撃が続く恐れがあるとみており、自衛隊の邦人退避活動にも影響が及びそうだ。

 前出の世良氏は「バイデン大統領が掲げた8月中の米軍の無条件撤退は外交的な失策で、方針を撤回し、大増派してもいいほどだ。今後も流血を招く事態が予想されるだけに、日本は月内にも関係者を退避させるよう迅速に対応しなければならない」と強調した。

zakzak

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