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60代女性記者「私がDaiGoの動画を1年前から見なくなった理由」

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名物アラ還ライター“オバ記者”がメンタリスト・DaiGoについて語る
名物アラ還ライター“オバ記者”がメンタリスト・DaiGoについて語る

生活保護や路上生活者への差別的発言で炎上したメンタリストのDaiGo。そのYouTubeチャンネルの視聴者でもあり、自身も困窮した経験を持つ、女性セブンの名物アラ還ライター“オバ記者”こと野原広子は、この問題をどう見たのか。

* * *

この夏、東京五輪関係でいろんな人が失墜したり、株を落としたりした。開会式の音楽担当だったミュージシャンの小山田圭吾(52才)、ショーディレクターだった元芸人の小林賢太郎(48才)、演出統括だった佐々木宏(66才)……ドミノのように辞任・解任が相次いだ。

いまさらながら不思議だけど、五輪という国家事業の最大セレモニー「開会式」を発注するときに、責任ある人が前もって彼ら本人と話をする機会がなかったのかしら。

最低限の“身体検査”をしておけば、私ごときオバちゃんまでが、彼らの名前や、とんでもない過去や所業を知ることはなかったのよね。

で、最近もう1人首を傾げたのが、五輪とは無関係だけど、「生活保護の人たちに食わせるくらいなら、猫を救ってほしい」といったことを自身のYouTubeで発信したメンタリストのDaiGo(34才)ね。批判されるや、いったんは強気で反発しておきながら、その後、手のひらを返したようにしおらしい「緊急謝罪会見」なるものを演じて、もとい、してみせた。

実は私、2年前から彼のYouTubeチャンネルの登録者になって、配信を楽しみにしていた1人なの。そもそも「メンタリスト」ってのが何だかわからないけど、ともあれ私は彼の番組を面白いと思っていたの。何が気に入ったかというと、彼の早口トークね。滑舌とテンポがよくて、しぼみかけた脳細胞にピシピシと刺激を与えてくれて、聞いていて気持ちいいのよ。

内容は「ダイエットで成功する人と失敗する人」とか「仕事で成功する人とそうでない人のたったひとつの違い」とかで、40年前にこれを聞いておきたかったという話ばかり。「アメリカの○○大学の調査チームによると」などと、それなりの裏づけもあるみたいで、ちゃんと調べているんだなと好感を持っていたの。

なかでも、「結婚に向かない人のたったひとつの特徴」には膝を打って、何人かの独身の友達にその動画を送ったわよ。家事、女子力、経済力、社交術。私もそうだけど、いかにも結婚に向きそうな特徴を持っているのに、たったひとつの弱点が「人との接近戦に弱いこと」。これには目からウロコ。シャッポを脱ぎました。

たしかに、ある程度の距離がある人とはとてもいい人間関係が築けるのに、結婚するほど近い距離になると、相手の粗ばかり目について、そこから目が離せなくなるのよ。

なぜそうなったかも説明されていて、自分の過去を振り返るとすぐに納得。自分の過去の問題の答え合わせができたようで、とてもスッキリしたんだわ。その一点で私はDaiGoに感謝しているの。会う機会があったら直接、お礼を言いたいといまも思っている。

だけど、去年あたりから、かなり興味を引かれるタイトルの動画でも見なくなったんだよね。理由は、お金の話と他人への批判ばかりしすぎると感じ始めたから。理由はわからないけれど、メガトン級の成功者の彼が、なんだかとても追い詰められているように私には見えたの。

誰しもそうだけど、若いうちは勝ち負けにこだわって、誰かの成功を妬んだり目を背けたりするけど、年をとると“自分の身の丈”を知るというのかね、努力をして得られるものと、そうでないものがわかるようになるのよ。そして、あがき疲れると、親・きょうだい・ご先祖さまを思い浮かべ、「まあ、こんなものか」と納得してから、「さあ、もうひと踏ん張りするか」と立ち上がる。

ちなみに私は、彼が嫌う週刊誌記者を43年も続けてきたけれど、途中、身から出たサビで生活困窮者になって、時給いくらのパートタイマーになったことが2回、いや3回か。生活保護申請の仕方を区役所に聞きに行ったこともある……と、オバさんの失敗自慢をしてもしょうがないけど、まあ、人生いろいろあるわね。

そうそう。彼がこだわっている、自分の納めた税金の使い道だけど、8月初めから私は茨城の実家に帰って、93才の母親を自宅介護しているの。それでわかったのが、介護保険制度の素晴らしさよ。

なにせ、1割負担でヘルパーさんも、自宅入浴も、訪問看護もしてもらえるのよね。てことは、ほとんどお金のことは考えずに、親の健康状態を心配していられるのよ。それにヘルパーさんの優秀なことと言ったら。私、毎日、仏壇に手を合わせるようになったもんね。

DaiGoは「今後、ホームレスや生活保護受給者への理解を深めたい」みたいなことを言っているらしいけど、ぜひ介護の世界も見てほしい。できれば、自分の体で何か実体験してほしいなぁ。理屈だけで見るには、世の中、複雑で面白すぎるから。

そうそう。五輪で株を大暴落させたお騒がせおじさんといえば、名古屋市長の河村たかしや張本勲もそうね。懸命にがんばったメダリストたちへの狼藉に批判が止まないけど、いい年をしたおじさん(おじいさん?)が晩節を汚す様はどこか痛々しくもある。メダルを渡されるや秒殺でかじっちゃったのも、久しぶりにカメラに囲まれてはしゃいじゃったのよね、きっと。まぁ、しょうもないことをしたとは思うけど、日本中で「エンガチョ」するのはどうかと私は思うなぁ。(文中、敬称略)

【プロフィール】

「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2021年9月9日号

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