最前線の医師に聞いた「コロナ重症患者治療」 30~40の医療機関で受け入れ拒否、救急隊の到着に8~10時間 「基礎疾患ない人も重症に」 - イザ!

メインコンテンツ

最前線の医師に聞いた「コロナ重症患者治療」 30~40の医療機関で受け入れ拒否、救急隊の到着に8~10時間 「基礎疾患ない人も重症に」

 新型コロナウイルスの「感染第5波」では入院患者や重症者が過去最多となり、医療現場では極めて深刻な状況が続く。昨年以来、重症患者を受け入れ、治療を行っている東海大学医学部付属病院高度救命救急センター(神奈川県伊勢原市)の守田誠司所長に、最前線の様子を聞いた。

 「第3波までは既往症のある高齢者が圧倒的だったが、現状は40~50代が大半を占めている」

 守田氏は第5波の入院患者の特徴をこう語る。

 同センターは、他の病院から重症化した患者を受け入れる「高度医療機関」に指定されているが、自宅や酸素ステーションから直接搬送されてくる例も珍しくない。

 主に神奈川県西部を担当しているが、人口の多い横浜市など東部地域から搬送される患者も多いほか、東京都内からも重症患者を受け入れた。

 30~40の医療機関で受け入れを拒否された人もおり、救急隊の到着から搬送まで8~10時間かかることもあるという。

 26日朝の時点で、同センターに20床ある重症病床は満床、中等症病床も16床のうち15床が埋まり、人工心肺(ECMO=エクモ)も常時、3~4台稼働している。医師や看護師ら約50人のスタッフで運営するが、「他の急患や通常医療と並行しており、専属ではできない」(守田氏)といい、負担も大きい。

 重症患者は30代から60代までいる。「非高齢者には肥満や糖尿病の人もいるが、基礎疾患がないのに亡くなった40代の患者もいる」と守田氏。「人工呼吸器を使う場合、早くても3週間~1カ月。エクモの場合、2~3カ月かかり、病床が埋まるとなかなか次は空かない」。5月上旬から入院している70代の患者もいるという。

 主な治療法としては、重症者には関節リウマチ治療薬の「アクテムラ」(トシリズマブ)やエボラ出血熱治療薬の「ベクルリー」(レムデシビル)、ステロイドなどを投与。重症者以外では抗体カクテル療法も用いている。

 有効性がはっきりしてきた治療法もある。「鼻から1分当たり40~60リットルの100%の酸素を吸入する『ネーザルハイフロー』は7月までのデータで生存率が88%程度に改善した。人工呼吸器を使った場合の生存率60%弱と比べても効果が見える。患者は会話や食事もできるという利点もある」と守田氏。

 「ワクチンを接種済みの人は人工呼吸器を必要とするほど重症になっておらず、中等症が数人いる程度」と話しており、ワクチンの効果はやはり大きいようだ。

 コロナ感染と医療の現状について守田氏は、「街の雰囲気が全然変わっておらず、現場の様子が伝わっていないというのが医療者の共通認識で、疲弊感も強い。今後も重症者が増えると考えられ、できるだけ個人で自衛してもらわないといけない」と呼びかけた。

zakzak

  1. ファーウェイCFO逮捕でバレてしまった「中国という国の本質」
  2. 内田理央のおっぱい写真にファン大興奮「一瞬ビビった」「萌え死んだ」
  3. 河野氏の年金改革案めぐりバトル勃発 「大増税」の可能性も…野田氏「保険料を払っている人があなたの発言で非常に不安になる」
  4. 高市氏の記者会見場で報道関係者怒鳴り声