26日午前6時50分ごろ、香川県観音寺市大野原町花稲のJR予讃線踏切で、電動車いすに乗った高齢女性が高松発松山行き5両編成の特急列車にはねられ、その後、死亡が確認された。香川県警観音寺署によると、目撃情報から電動車いすの車輪が線路に挟まって動けなくなった可能性がある。
現場は遮断機、警報機がある単線の踏切。列車の乗客乗員計27人にけがはなかった。近くに住む中学生が通りがかりに事故を目撃し、連絡を受けた母親が110番した。
男性運転士(47)は「急ブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話している。同署は事故原因を調べる。独立行政法人製品評価技術基盤機構によると、平成30年1~9月に、電動車いすに乗った高齢者の踏切事故は5件発生。いずれも死亡している。