【朝日新聞研究】朝日的リベラルのインチキ性は分かりにくい!? 「ダイバーシティ」「インターセクショナリティ」などカタカナ英語多用 - イザ!

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朝日的リベラルのインチキ性は分かりにくい!? 「ダイバーシティ」「インターセクショナリティ」などカタカナ英語多用

林香里教授の論壇時評
林香里教授の論壇時評

 女性初の論壇時評の筆者となった、東京大学大学院の林香里教授が「五輪と多様性 『特権もつ多数派』の自覚を」と題する文章を、7月29日朝刊に書いている。

 まず冒頭で、東京五輪については事前の混乱で、「オリンピックとはどこまでも差別と偏見を助長する人たちに支配されているのだ」と、心底あきれ返っていたと述べる。

 しかし、「本番の開会式では、全体の要所に次々と女性が登場。最後は大坂なおみさんが聖火を点火し、日本は女性や多様なルーツをもつ人たちを応援する国だというイメージが繰り広げられた」「結局、開会式のメインテーマは震災復興でもなくパンデミック克服でもなく、『ダイバーシティ』(多様性)と相成った」と、五輪バッシングに走った朝日新聞の記事としては珍しく、あの開会式を大いに評価しているわけである。

 次に、トランスジェンダーであることを公表したシンガーソングライター、中村中(あたる)さんが、NHK紅白歌合戦に出場した経験を語るインタビューを紹介して、「ここにも表向きには『ダイバーシティ』を理念に掲げながらメディアが安直なステレオタイプに頼る様子、そこに拍手を送る聴衆、そしてそれが個人をいかに傷つけるのかが如実に描かれている」と、難しさも指摘する。

 続けて、「このような状況下で、分断されてきたマイノリティたちを横につないで現状を突破しようとする概念も現れてきた」とするが、そこで提起されるのが「インターセクショナリティ」(交差性)の考えで、ダイバーシティの議論で近年注目を浴びているのだという。

 「インターセクショナリティは、性自認だけでなく、人種、民族、階級、障害の有無といった様々なカテゴリーを意識し、それらの差異の交差部分で進化する差別や抑圧に意識を向けようという概念であり運動だ」と言う。交差する部分をつなげてゆけば、横のつながりが生まれるということらしい。

 この論には、「ダイバーシティ」「インターセクショナリティ」など、東京都知事ではないが、カタカナ英語が多用される。それだけでなく、筆者の説明自体が、はっきり言って極めて分かりにくい。

 私がこの記事で注目するのは、その後に出てくるマジョリティ批判の部分で、上智大学の出口真紀子教授の以下の意見を紹介しているところである。

 「私たちの多くは、どこかで少しずつ特権を持つマジョリティに属するのであり、それを一人ひとりが自覚してこそ、社会から差別をなくす第一歩になる」

 特に重要なのは、この特権を自覚していないマジョリティとして、「朝日新聞読者」が、例に挙げられていることである。朝日の記事としては、ほとんど見かけない、珍しい現象と言わなければならない。このことは、一体何を意味するのであろうか。

 これは、朝日的リベラルのインチキ性にやっと気が付いて、奥歯にものの挟まったような、極めて分かりにくい表現であるのだが、それに対して批判を下しているのではないのか。

 それならば、もっと率直に自己批判を展開すべきである。

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、新聞や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』(日新報道)など。

zakzak

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