阪神の頼もし1番・近本、Vへ引っ張る弾 田宮以来の3割、30盗塁、2桁弾へ

サンスポ
三回、近本が中押しの一発。持ち前の小力を発揮した(撮影・松永渉平)
三回、近本が中押しの一発。持ち前の小力を発揮した(撮影・松永渉平)

(セ・リーグ、阪神8-2DeNA、19回戦、阪神11勝8敗、24日、京セラ)スピードだけじゃない。小力もある近本が三回に効果的な一撃をかっ飛ばし、勝利への流れを引き寄せた。今季8号ソロで自身初の2桁本塁打も視野に入る。虎の歴史の扉を開く日も近づいてきた。

「甘く浮いてきたボールでしたが、しっかりと自分のスイングをすることができた。追加点が欲しかったので、良いホームランになった」

好球必打を自賛した。1-0の三回先頭で浜口の変化球を一閃。右中間席へたたき込み、7試合ぶりの一発を放った。「そこ(2桁本塁打)を意識してしまうと、自分のスイングが崩れてしまうかもしれませんし、変わらずに自分のスイングを心掛けたい」と冷静なコメントも頼もしい。

五回にも右前打でチャンスメークし、サンズの適時打で生還。2安打1打点で打率・297に上げ、「とにかく一本でも多く、チームの勝利につながるヒットを打てれば良い」と力を込めた。

阪神の歴史上、打率3割、30盗塁、2桁本塁打をクリアしたのは、1957年の田宮謙次郎(打率・308、37盗塁、12本塁打)だけ。背番号5はプロ1、2年目はともに9本塁打にとどまり、打率は昨季の同・293が最高成績だが、今季は後半戦も好調を維持。盗塁数も現在はセ・リーグトップタイの18盗塁をマークし、プロ3年目で球団史上2人目の快挙達成に期待がかかる。矢野監督は「試合を決めるような長打を打てることも可能性として持っている。打てるならホームランも打っていけばいいんじゃない」と目を細めた。

「この勝ちを明日以降につなげるためにも、また良い準備をしていきたい」と近本。85年は真弓、2003年は今岡、05年は赤星と、優勝チームには必ず存在感抜群の1番がいた。近本がセ界の頂点へ導いてみせる。(新里公章)

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