【テレビ用語の基礎知識】「第5波とテレビ」 豪雨災害、東京・大阪から地方局へ応援派遣も取材対象者へ感染の危惧 - イザ!

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テレビ用語の基礎知識

「第5波とテレビ」 豪雨災害、東京・大阪から地方局へ応援派遣も取材対象者へ感染の危惧

 オリンピックが終わり、通常の番組編成が戻ってしばらく時間がたちましたが、バラエティー番組を中心に過去素材を使ったものが増えてきているのに気づかれましたか? 新型コロナが第5波で連日過去最多の感染者数を記録して、医療崩壊の危機が間近だといわれていますが、テレビ業界もその影響をまともに受けて、番組制作に徐々に影響が出始めているのです。

 実はテレビ業界は第1波・第2波のころ、つまり昨年のうちに結構「コロナ禍での番組の新しい作り方」の方法を確立したので、第3波・第4波ではさほど影響を受けなかったのですが、今回は明らかに状況が違うようです。

 私の周りでも、つまり東京のテレビマンたちもこれまでとは違う勢いで新型コロナに感染していますね。結構バタバタと倒れているという実感です。

 デルタ株は水ぼうそうと同程度の感染力を持っているそうです。民放テレビ各局も職場接種を行うなどしていて(余談ですがなぜかNHKは職場接種を行いませんでしたけれど)、私の周りのテレビマンたちも結構ワクチン接種を2回終えた人が多いです。

 感染対策もアクリル板やアルコール消毒・換気・スタッフのマスク装着など、これまでと何も変わらず行っているのですが、それでもこれだけ感染者が増えているということは、デルタ株の感染力からすると感染対策が少し足りていないのかもしれませんね。

 とにかくテレビの現場は、スタッフルームもスタジオも編集ブースも、そのほとんどが驚くほど換気が悪く、人が密集する作りになっていますから、感染者が出ても無理もないかなと思う部分はやはりありますよね。しばらくはできるだけ気をつけつつ、過去の素材を使いながら乗り切るしかないかもしれませんね。

 私がいま一番心配しているのは「災害報道をどうするのか」ということです。ご存じの通り、この季節は豪雨災害・水害など災害が起こりやすい季節です。大規模な災害が地方で発生すれば、その被災地を管轄する地方局だけではとても対応しきれませんので、東京・大阪などのキー局・準キー局をはじめとして全国の放送局から応援を出さないと対応できません。

 先週からの豪雨で各地でも被害が起きています。しかし、この感染状況では、なかなか各地から県境をまたいでの応援は出しにくいですよね。特に避難所などはただでさえ密になりやすく、取材対象を感染させてしまう恐れもあります。かなり心配です。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

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