横浜市長選の惨敗で始まった“菅降ろし” コロナ政策にNO、立憲民主推薦の山中氏が大差で勝利 自民“顔”として限界、総裁候補選び本格化 - イザ!

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横浜市長選の惨敗で始まった“菅降ろし” コロナ政策にNO、立憲民主推薦の山中氏が大差で勝利 自民“顔”として限界、総裁候補選び本格化

落選を受け、頭を下げる小此木氏
落選を受け、頭を下げる小此木氏

 菅義偉政権に「黄色信号」が点滅した。菅首相のお膝元、横浜市の市長選で22日、全面支援した前国家公安委員長の小此木八郎氏(56)が、立憲民主党が推薦した元横浜市大教授の山中竹春氏(48)に約18万票もの大差を付けられて惨敗したのだ。今秋に衆院選を控えるなか、一部の世論調査では、新型コロナウイルス対策への不満などから内閣支持率が30%を下回る「危険水域」に突入している。菅首相(自民党総裁)は大型選挙で連敗しており、9月に実施予定の総裁選を前に、「菅降ろし」が勃発する可能性がある。

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 「菅(首相)も辞めないとしようがないだろう。電話があれば『辞めろ』と言う」

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対する立場から菅首相とたもとを分かった、「ハマのドン」こと横浜港ハーバーリゾート協会の藤木幸夫会長(91)は22日夜、山中陣営の集会でこう語った。

 自民党幹部は「横浜市長選は一地方選挙にすぎない」と火消しに懸命だが、野党側は市長選をIRの是非だけでなく、新型コロナ対応を含めた「菅政権への審判」として戦い勝利しており、政権への打撃は小さくない。

 そもそも、IRは菅首相が官房長官時代から推進してきた肝煎りの事業である。小此木氏も自民党神奈川県連会長として推進してきたが、突然、「IR反対」を掲げて出馬した。菅首相も記者会見などではなく、地元のタウン誌で「(小此木氏を)全面的かつ全力で応援する」と表明した。当然、地元の政治・経済界は大混乱となった。

 菅首相は、衆院神奈川2区(横浜市西区、南区、港南区)の選出で、横浜市政にも絶大な影響力を持つが、市議の一部は、菅、小此木両氏の姿勢に反発して、現職の林文子氏(75)の支持に回った。

 永田町関係者は「政治家が政策や方針を変更・修正した場合、有権者にていねいに説明して、納得してもらう責任・義務がある。菅首相の市長選の対応は、有権者の不信感を高めただけだ。感染拡大が止まらない新型コロナの対策についても、菅首相の言葉は多くの国民に届いていない。『説明能力』『説得能力』が低すぎる」と語る。

 昨年9月に菅首相が就任した後、自民党は今年3月の千葉県知事選や、4月の衆参3選挙、6月の静岡県知事選で敗北した。横浜市長選では、菅首相の選挙区である西区、南区、港南区でも、山中氏の得票数が小此木氏を上回っている。首相はお膝元ですら勝利できなかったことになる。

 菅首相はもともと、衆院議員の任期満了(10月21日)を控えるなか、東京パラリンピック閉幕(9月5日)後に衆院を解散して勝利した後、総裁選で無投票再選を果たすシナリオを描いていた。だが、新型コロナ変異株の感染拡大が止まらず、東京や大阪などの緊急事態宣言期限は9月12日となり、9月上旬の解散は厳しくなった。

 自民党内では、「菅首相は『衆院選の顔』としてノーを突き付けられた」「先に総裁選を行って自民党をアピールしないと衆院選を戦えない」(中堅)などと悲観論が噴出している。閣僚経験者は「『菅降ろし』が始まる展開も否定できない」と推測する。

 現に、共同通信社の全国電話世論調査(14~16日)によると、菅首相が総裁選で再選され、首相を続けてほしいとの回答は27・5%で、「続けてほしくない」は65・1%だった。政党支持率は、自民党39・5%、立憲民主党11・6%。

 自民党総裁選は「9月17日告示、29日投開票」を軸に調整が進んでおり、26日の総裁選挙管理委員会会合で決まる。

 これまで、二階俊博幹事長や安倍晋三前首相、麻生太郎副総理兼財務相らの党内実力者は「菅首相再選」を支持する意向だ。ただ、麻生派(志公会)中堅は20日、派の重鎮に「菅首相のままでは衆院選を戦えない」と伝え、総裁選で党のリーダーを代えるべきだと訴えたという。

 現時点で、総裁選には、菅首相のほか、下村博文政調会長、高市早苗前総務相、岸田文雄前政調会長が立候補に向けた動きを見せている。

 ちなみに、夕刊フジの公式サイトzakzakで20日、この4人から選ぶなら誰が自民党総裁にふさわしいかという緊急アンケートを行ったところ、(1)高市氏81%(2)菅首相11・9%(3)岸田氏5・9%(4)下村氏1・3%-という順番だった。

 果たして、総裁選はどうなりそうか。

 政治評論家の伊藤達美氏は「本来はコロナ対応で、自民党総裁選をやっている場合ではないが、横浜市長選の結果は衝撃的だった。現時点で、菅首相は総裁選に出馬する構えだが、当選回数の少ない議員らが浮足立てば、『党内から不信任を受けた』と判断して、自ら出ないシナリオも考えられる。下村氏や高市氏らが意欲を見せているが、いざとなれば石破茂元幹事長が出てくる可能性もあるのではないか」と語っている。

zakzak

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