宮城県の気仙沼湾沖の島で生まれ育ったヒロインが天気予報の魅力を知り、気象予報士として成長していく姿を描く「おかえりモネ」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、NHK総合・午前8時~)。主人公の永浦百音役を女優の清原果耶が演じる同作のこれまでの流れを振り返りながら、第15週(23~27日)のあらすじを紹介する。
先週の第14週「離れられないもの」(66~70話)では、百音に気象の面白さや奥深さを教え、気象の世界に足を踏み入れるキッカケを与えた気象キャスターの朝岡覚(西島秀俊)が、スポーツ気象ビジネスに本腰を入れることとなり、テレビ局内で、朝岡が気象キャスターを辞めることが発表された。朝岡の後任には中継コーナーを担当する若手気象予報士の神野マリアンナ莉子(今田美桜)が指名され、そして、マリアンナの後任に百音の名前が挙がり、百音は混乱した。
そんななか、東北の明岩市という場所で大雨による土砂災害が発生。幸い人に被害はなかったものの、強く反応する朝岡に、百音たちは異変を感じる。その後、テレビ局の社会部記者で、気象庁担当の沢渡公平(玉置玲央)が、東北で起きた水害に対する住民の避難行動を評価する特集の企画を立てる。朝岡の表情は硬く、彼は、災害に見舞われる頻度が高い土地で生活する住民に対し、何ができるのか思い悩んでいた。百音にとってもそれはひとごとではない悩みだった。
ある日、百音が下宿先の「汐見湯」で、若手医師の菅波光太朗(坂口健太郎)に相談していると、そこへ百音の父、耕治(内野聖陽)が現れた。耕治の父、龍己(藤竜也)は気仙沼でカキの養殖業を営んでおり、耕治は、龍己が育てたカキの品評会に付き添う形で東京へやってきたのだ。一方の菅波は、百音と2人きりのところを耕治らに見られてしまい、動揺する。
翌日、龍己は一足早く気仙沼に戻ったが、耕治はこっそり百音が働く気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」を訪れ、そこで朝岡の姿を見つける。耕治と朝岡が世間話などをしていると、朝岡はふと、土地とそこに暮らす人びとについて自分が考えていることを耕治に打ち明けてしまう。朝岡が抱える後悔や悩みを聞いた耕治は、一度、生まれ育った亀島を飛び出し、また戻った自身の経験も交えて語り始める。