タレントの明石家さんま(66)が21日、パーソナリティーを務める大阪・MBSラジオ「ヤングタウン」(土曜後10・0)で、17日に骨髄異形成症候群のため84歳で亡くなった上方落語の重鎮、笑福亭仁鶴さんを悼んだ。
親交のあったジャニーズ事務所の藤島メリー泰子名誉会長、俳優の千葉真一さんらの訃報が相次ぎ、「えっていう…。気が抜けたというのか。千葉さんだけでも落ち込んでたら、笑福亭仁鶴師匠が亡くなられて」とポツリ。
公表される3日前に吉本の大崎洋会長から電話で知らされたそうで、「今の吉本を作ったといっていいくらいすごい人。アイドル的な人気で(舞台に)出てきたら天井が落ちるんじゃないかって歓声が沸くんです。ピン(芸人)で、あそこまでの笑いを取ったのは衝撃やった」と全盛期を回顧した。
さんまによると、「明石家さんま」の名を吉本社内に広めたのが、仁鶴さん司会の「爆笑三段跳び!」。兄弟子の五所の家小禄と番組の前説を務め、仁鶴さんの新幹線が雪で遅れた際は、スタッフに懇願されて約1時間半もつないだことがあったという。
「そしたら仁鶴師匠が『本番に出してあげよう』って。僕が今あるのは、テレビ的には(桂)文枝師匠が育てたってなってるけど、会社に認められたのは仁鶴師匠のおかげなんですよ」
近年、仁鶴さんと対談したとき、それを話すと「『覚えてくれてたか』って。〝さんまを見つけたの、おれやぞ〟って感じで言っていただいて、すっごいうれしかった。そんな師匠が亡くなられて落ち込んでるんです」と明かした。