【SPORTS BAR】「のろまな亀」から「最強の亀」に 小祝さくらの「プロゴルファー物語」 - イザ!

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「のろまな亀」から「最強の亀」に 小祝さくらの「プロゴルファー物語」

5カ月ぶりVで女王へ再加速=15日、長野県軽井沢町
5カ月ぶりVで女王へ再加速=15日、長野県軽井沢町

 1980年代、「スチュワーデス物語」という人気テレビドラマがあった。花のスチュワーデスを目指す松本千秋(堀ちえみ)は失敗ばかり繰り返す訓練生で、口癖が「ドジでのろまな亀」。厳しい訓練を重ね、やがて大空に飛び立つサクセスストーリーだ。“努力することが才能”であることが共感を呼んだ。

 主役の堀ちえみと、前週の女子ゴルフ「NEC軽井沢72」を制した小祝さくら(23)が重なって見えた。今季(2020-21年シーズン)4勝目、ツアー通算5勝目である。“花の黄金世代”では日米通算9勝の畑岡奈紗に続き、5勝の勝みなみと並び2位タイ。

 優勝会見で小祝がしみじみ言っていた。「アマチュアのとき、みなみちゃんとか奈紗ちゃんだったり、すごい強い子が多かった。自分なんて全然、上にはいけないし、プロになれるかどうかって感じだった」。

 小学生時代の徒競走はいつもビリ。ヒップホップダンスもすぐにやめるなど、自他ともに認める運動音痴だったが、8歳から始めたゴルフには魅せられた。以前、「運動神経は関係ないんです」と笑った。そして着実に力をつけていった。「スチュワーデス物語」の千秋のごとく…。

 「アマチュアのときそんなに上手でなくても、ここまで来られるというのは、自分でも自信になりますね」。フワ~ッとした天然口調ながら、一度決めたら前に進む推進力のすごさを感じた。

 目標は賞金女王。3月の「Tポイント×ENEOS」でトップに立ち、今大会直前には稲見萌寧に約200万円差まで詰め寄られたが、優勝で今季獲得賞金を1億5970万3583円。2位に約1200万円差をつけた。

 目下114戦連続出場中の“鉄の女“は試合がなかった五輪期間、地元北海道で調整。「ショット、パットを重点的に練習して優勝。1週間の練習は大きい」と急きょ、10月に“休養”を入れるという。女王獲りの布石である。のろまの亀は今や最強の亀になった?! (産経新聞特別記者・清水満)

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