【夏だからやっぱりホラー三昧】キャリー(1976年) 「かわいい女の子」目当てにスピルバーグが現場入り - イザ!

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夏だからやっぱりホラー三昧

キャリー(1976年) 「かわいい女の子」目当てにスピルバーグが現場入り

 現在、東京・渋谷のシネマヴェーラでは「恐ろしい映画」というテーマで特集上映中だ(9月3日まで)。傑作『カリガリ博士』(1920年)など戦前の貴重な39本を上映するが、こちらも古典の傑作を紹介しよう。

 それが「キャリー」。思わず「アッ」とのけぞる衝撃的なエンディングが頭にこびりついている方も多いと思う。ホラーの巨匠、スティーブン・キングの小説が原作だ。

 キャリーを演じるシシー・スペイセクと母親役のパイパー・ローリーはこの年のアカデミー賞にノミネート。シシーといえばアカデミー賞主演女優賞に6度ノミネートされ、『歌え!ロレッタ愛のために』(80年)で受賞を果たしている。ビリー役はまだ芽が出る前のジョン・トラボルタだ。

 第5回アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリ受賞。シシーは当時24歳。美術監督だった夫がオーディションを勧めてくれたことで女優として開花したというわけ。オーディションには髪にワセリンをべったりつけ、中学生時代に母親が作ってくれたセーラードレスを着て、おブスメークで挑んだ。

 撮影中は他の出演者とは接触を避けていた。ただし実際のシシーは、高校時代は人気者。プロムでもホームカミング・クイーンに選ばれたほど。狂信的な母親役のパイパーはあまりにぶっとんだ役で、撮影中何度も噴き出したと当時を語る。

 当初はスー役のエイミー・アーヴィングがキャリーを演じる予定だったが、ブライアン・デ・パルマ監督がシシーを気に入って変更となった。エイミーは当初この台本が嫌いだったとか。しかし完成版をみて魔法だと考え直し、好きになったという。エイミーが付けている指輪は原作者キングからのプレゼント。

 いじめっ子クリスのナンシー・アレンは完成版をみてこんなに悪い性格とは思わなくて泣いてしまったとか。トラボルタに至ってはコメディーだと思っていたというから笑える。先生役のベティ・バックリーは監督からナンシーを「本当に殴ってくれ」と指示された。ところがナンシーがうまく演技できず、30回も殴ることに。痛い話だ。

 撮影現場にはスティーヴン・スピルバーグがよく顔を出した。デ・パルマ監督から「かわいい女の子がたくさんいる」と聞いたかららしい。実際エイミーとは一時期結婚した。 (望月苑巳)

 ■キャリー 日本公開は1977年3月3日(米国公開は76年11月3日)。ブライアン・デ・パルマ監督。2013年にはクロエ・グレース・モレッツでリメーク版が公開された。

zakzak

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