シンガー・ソングライター、蘭華が23日付オリコン週間演歌・歌謡ランキングでトップ10に2曲同時ランクインさせた。2015年7月に発売したデビュー曲「ねがいうた/はじまり色」が6位、昨年10月発売の最新曲「ねがいうた/愛を耕す人」が8位を記録した。
ともに表題曲となっている「ねがいうた」は、亡き父や恩師に「成長して夢をかなえた姿を見てほしい」との想いで書いた楽曲。昨年、コロナ禍にあって蘭華を支えてくれた全ての人への感謝と恩返しを伝える歌として、デビュー曲だった同曲を新録して発売した。
♪会いたい会いたい会いたいのです…という歌詞が、コロナ禍で会いたくても会えない中、会いたい人のために前向きに頑張る人たちの共感を得て、じわりじわりチャートを上昇。14日付の同デイリーランキングではデビュー曲が1位、最新曲が2位とワンツーを独占する快挙に。今回、週間ランキングでもトップ10に同時ランクインを果たした。
また、最新曲の両A面曲「愛を耕す人」は、一昨年、アフガニスタンで凶弾に倒れたペシャワール会現地代表の中村哲医師にささげた鎮魂歌で、アフガニスタンの政変によって再び注目されたことも影響したようだ。
蘭華は「6年前のデビューシングルと昨年の最新シングルが2作同時チャートインする出来事に驚いています。シンガーソングライターとして魂を込めて作った作品が、長い年月を経てたくさんの方に届いていることがうれしい」と感激。
続けて「コロナ禍で思うような活動ができていませんが、曲に込めたメッセージが日本中の多くの人たちに届きますように。そして早く平穏な日々が訪れ、皆さまと笑顔でお会いできる日が訪れるよう心から願っています」とコメントを寄せた。