米地質調査所(USGS)によると、カリブ海のハイチ南西部で14日午前8時29分(日本時間午後9時29分)ごろ、マグニチュード(M)7・2の地震があった。ロイター通信によると、地元当局は倒壊した建物の下敷きになるなどして、724人が死亡したと明らかにした。負傷者は1800人以上。行方不明者も多数出ている。
現地からの報道によると、アンリ首相は全土に1カ月間の非常事態を宣言し、被災者の救助や被害状況の全容把握を急いでいる。
震源地は南西部レカイの北東約37キロで震源の深さは10キロ。地震による地滑りで幹線道路が通行できなくなり、救助活動は難航した。余震とみられるM5級の地震も頻発。16日夜から17日朝にかけては熱帯暴風雨の襲来も予想されており、被害拡大の懸念が高まっている。(共同)