【ABS流 令和NEWバブルのすすめ】「楽しい」と感じる商品・サービス生み出せ iPhone開発の「実行力」 スティーブ・ジョブズに学ぶ - イザ!

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ABS流 令和NEWバブルのすすめ

「楽しい」と感じる商品・サービス生み出せ iPhone開発の「実行力」 スティーブ・ジョブズに学ぶ

イノベーションや発明には「楽しさ」が必要
イノベーションや発明には「楽しさ」が必要

 日本選手団が史上最多のメダルを獲得し、いまだ興奮冷めやらない東京五輪ですが、私(鈴木)は今回から新種目として加わったサーフィンやスケートボードにチャレンジするアスリートの姿に、本来の人間のあるべき姿を見る思いがしました。それは「楽しんで競技にチャレンジしていた」ことです。

 特にスケートボード女子パークの金メダリスト、四十住さくら選手(19)と銀メダリスト、開心那選手(12)は、遊びの延長ではないかと感じるほど自然体で、その笑顔は天真爛漫(らんまん)でした。

 人間自らが「楽しむ」ことでモチベーションを自然に発生させると、ハッピーホルモンの一つ「ドーパミン」が分泌され、さらなるポテンシャルが発揮されます。

 当欄の関連企画として先月、Clubhouseトークライブで「ジョブズに学ぶイノベイティブマインド」について語り合いました。実は私は3年ほど前まで、マーケティングカレッジや研修で講師を務めた際、「スティーブ・ジョブズは発想の天才だ。だから私を含め多くの凡才は、一生懸命マーケティングを学んで秀才を目指そう」と提言していました。しかし、今回の話し合いを受けて、その考えを全面的に改めました。

 ジョブズは発想の天才ではなく、「それを実行した」ことがすごいのです。いまや多くの人に普及したスマートフォン。その元祖であるiPhoneは、「こんなモノがあればワクワクする」というアイデアから生まれました。その発想自体はもちろん素晴らしいのですが、ジョブズのすごいところは開発したアップル社のスタッフのマインドを高め、一丸となって発売まで突き進んだ「実行力」にあります。

 私は、誰でも発想は可能だと思っています。例えば私が子供の頃、まだおもちゃが潤沢にない時代は、公園で子供たちが集まり、自然発生的に「○○ごっこ遊び」をやっていました。楽しみながらアイデアを出し合うという点では、子供たちもジョブズと同じだと思うのです。

 バブル崩壊後、私たちは努力を重ね、マーケティングを学び、実践してきました。しかし、バブル崩壊後の日本のビジネスにおけるダイナミズムは、どんどん失われていると感じます。その最大の理由は、仕事に「楽しさ」がないからだと思います。

 やはり人間は「楽しい・面白い」と感じるモノやコトがやりたい。そして、そこから生まれた発想や商品・サービスが同じ人間に支持されるのだと思います。

 冒頭のスケートボード競技も、努力と根性で苦しい汗を流す行動とは真逆。自分が楽しいと思っているから練習は苦ではなく、楽しい気持ちのまま競技で良い結果を残し、見る人も感動させる。アスリートも見る側も、ワクワクするハッピーホルモンが湧き出るのです。

 日本のビジネスパーソンも、これからはもっと感性を生かし、「こんなモノやサービスがあればワクワクする」と感じるアイデアを出し合いましょう。上司や経営陣も「責任は俺が取るから思い切ってチャレンジしてみろ」と鼓舞するのです。

 これこそが、バブル期の財産だった「クリエイティビティ」そのものです。令和の時代にそれを復活させるには、ジョブズのような「真のリーダーシップ」が不可欠だと思います。

 ■ABS世代 昭和30(1955)年から43(68)年生まれの、若者時代にバブルを謳歌した世代。

 ■鈴木準 1960年生まれ。ジェイ・ビーム代表。INNOVEX LLC.代表。一般社団法人日本元気シニア総研執行役。マーケティングプランナー。USCジェロントロジスト。感性を生かしたマーケティングを得意とする。

zakzak

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