【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】五輪選手への誹謗中傷に見た言葉の持つ「鋭さ」「恐ろしさ」 「難しさ」を感じた新型コロナの新たな政府方針 - イザ!

メインコンテンツ

ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!

五輪選手への誹謗中傷に見た言葉の持つ「鋭さ」「恐ろしさ」 「難しさ」を感じた新型コロナの新たな政府方針

卓球の水谷選手(共同)
卓球の水谷選手(共同)

 この2週間、言葉の持つ「鋭さ」「恐ろしさ」「難しさ」を幾度となく感じました。

 まず、「鋭さ」や「恐ろしさ」を感じたのが、東京五輪の代表選手に対するSNSでの誹謗(ひぼう)中傷の数々です。

 卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼選手に対し、「とある国」からの罵詈(ばり)雑言と、選手の抗議に対する批判には、選手へのリスペクトがまったく感じられませんでした。

 他にも、競泳の瀬戸大也選手や、体操女子の村上茉愛選手、体操男子の橋本大輝選手、サーフィン男子の五十嵐カノア選手らも攻撃されました。

 思い起こせば、「五輪中止」を訴える人たちが、出場する選手に辞退を求め、拒否すると口汚く罵(ののし)ったり、新型コロナウイルスの感染拡大と五輪を結び付けてなじったりと、開催前から兆候はありました。

 批判自体は「言論の自由」で保証されていますが、そこで選手たちの人格や競技人生を否定する必要がどこにあるでしょう? 言葉の持つ刃のような鋭さと恐ろしさを見せつけられました。

 一方、言葉の「難しさ」を感じたのは、新型コロナ感染者の入院をめぐる新たな政府方針についてです。病床の逼迫(ひっぱく)に対応するため、重症者や重症化のリスクが高い患者以外は基本的に「自宅療養」とするものですが、与野党やメディアから「入院制限」などと、弱者切り捨てというイメージで批判する声が上がりました。

 ただ、コロナ対応に当たる医師などに話を聞くと、実はもともと現場が求めていたものだといいます。今までは、現場の裁量と関係なく、入院患者は決まった日数、回復が早くても入院する必要がありました。

 また、コロナ以外では街のクリニックと入院対応のできる病院が連絡を取り合い、患者の容体と空き病床を見ながら入退院を判断していたものが、コロナ対応では保健所が仲介することでタイムラグが発生し、いたずらに逼迫を招いている危機感があったそうです。

 これらを克服する狙いだったはずが、いつの間にか「中等症も含めて自宅療養」という、弱者切り捨て論にすり替わったというのです。

 もちろん、自宅療養で急変した場合の医療アクセスの貧弱さは改善の余地はあると思います。

 ただ、これから本格的にワクチンが普及していけば、感染は完全に防げなくても重症化はかなり予防できます。その時に、多くの軽症者で病床が埋まり、重症者を収容できなくなるのはマズい。また、コロナ以外の医療にリソースが割けないのも本末転倒です。

 それらを防ぎ、現場裁量で柔軟な運用を行うための方針転換だったのです。現場に近い人の話を聞けば聞くほど、整合性の取れた方針だと思えるのですが、言葉のチョイスなのか不足なのか誤解されました。

 とはいえ、私も言葉を生業とする身。言葉を尽くして報じないと、ブーメランのように跳ね返ってきますね。精進します!

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

zakzak

  1. コロナ収束後、「ないままでいい」飲み会 3位「新年会」、2位「会社の定期飲み会」、1位は?
  2. 「日本企業は出ていくのか?」 危機感強める中国当局
  3. 【年のはじめに】中国共産党をもう助けるな 論説委員長・乾正人
  4. 内田理央のおっぱい写真にファン大興奮「一瞬ビビった」「萌え死んだ」