就活リサーチ

コロナの世相を映す「採用活動」川柳

産経ニュース

毎年、企業の人事担当者に採用活動をお題に川柳を詠んでもらっています。コロナ禍で試行錯誤を余儀なくされた今年の活動。調査データとともに、句に込められた担当者の心情をひもといてみましょう。


「学生の 反応欲しい オンライン」


コロナ禍で会社説明会や社員懇談会などもオンライン中心になりました。WEBセミナー実施企業は、今や9割近くに及びます(グラフ①)。

画面越しでも社風や仕事内容を伝えようと担当者の説明には熱がこもります。一方通行の説明ではよくないと、チャットやリアルタイムアンケートなど工夫を図るも、就活生の反応はいまいち。会場開催とは違って直接手応えを感じられないのは、やはりつらいですね。

「ガクチカは 料理と書くか 筋トレか」


「ガクチカ」は「学生時代に力を入れたこと」を略した就活用語で、エントリーシート(ES)の定番質問。サークルやアルバイトなどで頑張った経験を書くのが一般的ですが、コロナの影響で活動が制約され、エピソードがないという学生も…。

そこで増えたのが、家でも取り組める趣味についてのアピールです。

筋トレは継続力を、料理は工夫する姿勢をアピールできて題材にしやすいようです。しかし、何百、何千もESを読む担当者からすれば「またか」ということなのでしょう。

「コロナ禍が どこ吹く風の 売り手市場」


コロナ禍で就職氷河期の再来かと懸念されましたが、新卒は安定した採用数を確保したいと考える企業も多く、採用意欲には底堅いものがあります。欲しい人材は奪い合いです。

企業への調査では、半数以上が今年も「売り手市場だと思う」と答えました(グラフ②)。

企業優位の買い手市場を期待したのに…との担当者のため息が聞こえてきそうです。

「入社式 はじめましてと ご挨拶(あいさつ)」


最後はこちらの作品です。4月の入社式で「はじめまして」は普通じゃないかと感じるかもしれませんが、採用担当者にとっては異常事態です。

以前なら面接や懇談会、入社前の手続きなどで、学生とは入社前から何度も顔を合わせていました。

ところが今は、面接、内定式もオンラインで、対面で話す機会が一度もないまま入社式当日を迎えるケースも十分あり得ます。内定を得てもまだ不安だという学生もいるでしょう。

コロナ禍が早く収束し、入社式までに学生と採用担当者の顔合わせができるようになればいいなと、心から願っています。

(キャリタスリサーチ 武井房子)

  1. 【安保法案特別委採決】辻元氏、涙声で「お願いだからやめて!」と絶叫 民主、プラカード掲げ抵抗

  2. 市から突然1300万円請求…なぜ? 年金生活の80代女性に 専門家「今後数年で同様の高額請求を受ける人は増える」

  3. 「不公平だ」 10万円相当給付決定、子育て世帯も不満

  4. 巨人・小林“謎の昇格”にナイン「いよいよトレードだ」と惜別 捕手を4人体制とした原監督の真意は

  5. 名脇役の斎藤洋介さんが死去 69歳、人知れずがんで闘病