【国会ここに異議あり】立憲民主の「悪しき体質」 本多氏「14歳の子と性交」発言、その場で反論しなかった同僚議員たち 過剰反応は自由闊達な論議失われる - イザ!

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立憲民主の「悪しき体質」 本多氏「14歳の子と性交」発言、その場で反論しなかった同僚議員たち 過剰反応は自由闊達な論議失われる

本多氏は会見で、議員辞職の経緯などを語った=7月28日、札幌市内
本多氏は会見で、議員辞職の経緯などを語った=7月28日、札幌市内

 本多平直衆院議員(北海道比例、立憲民主党を離党)は7月28日、大島理森衆院議長宛に議員辞職願を提出、許可された。

 本多氏は今年5月、刑法で性行為が一律禁止される男女の年齢を現行の「13歳未満」から引き上げることを議論する党内の非公開会合で、「例えば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言したという。

 これが6月上旬に匿名で報じられた。立憲民主党の福山哲郎幹事長は7日、「本人が『撤回』と言っているので、それでいいのではないか」と述べ、発言者を公表しなかった。その後、メディアが実名で報じるところとなり、福山氏は口頭で「厳重注意」したが、党内外の批判は収まらず、党執行部は「党員資格停止1年」という方針を固めた。結局、本多氏は離党、議員辞職に追い込まれた。

 発言に対する賛否はあるだろう。しかし、立憲民主党が「許されない失言」として、発言自体を否定するがごとき批判は行き過ぎだと思う。

 仮にも、政権交代に備えるべき野党第一党が、自由闊達(かったつ)な政策論議を阻害することになりかねないからだ。意見は違っても、発言する権利は認めるのが「言論の自由」の精神であるはずである。

 与野党を問わず政党内の政策論議は原則、非公開で行われる。なぜかといえば、各議員の意見をすり合わせ、党内の合意を図る場だからである。非公開だからこそ、メンツにこだわることなく意見修正ができるのである。

 時には、「売り言葉に買い言葉」的なやり取りが行われることもある。その過程で、過ぎた表現の発言が飛び出すことや、ヤジや怒号が飛び交うこともある。それが好ましいとはいえないが、白熱した議論の場ではよくあることだ。

 それに同じ政党内の、しかも非公開の会合だからこそ、つまり「身内同士」だからこそ見せられる姿ともいえる。

 そうした本音ベースの議論の積み重ねによって合意が形成されていくのであって、それを否定してしまっては、まとまるものもまとまらない。意見集約ができない政党は、やがて分裂の道を歩むことになる。

 立憲民主党の前身である民主党は政権担当時、党内意見のとりまとめができず、「決められない政治」と批判された。そして、最終的には、離党者を続出させて政権崩壊した。政党の意見集約機能の低下は、民主主義、議会主義に深刻な結果をもたらすのである。

 今回の失言は、非公開会合での議論の途中過程における、党幹部でもない一議員の発言である。本多氏が高圧的だったとされるが、同僚議員がその場で「それは違うだろう」と反論・説得しなかったこと、結果的に外部に漏れたことは政党人・政党としていかがなものか。立民党の「悪しき体質」の一端でもある。

 仮に、批判論者の言う通り「発言自体が許されない」ものだったとしても、これに政党が過剰反応して闊達な議論を封殺する方向に対応することは避けるべきではないか。「角を矯めて牛を殺すことなかれ」である。 (政治評論家・伊藤達美)

=おわり

zakzak

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