千葉県護国神社が来年2月に遷座 遺族ら高齢化でバリアフリーに

産経ニュース
来年2月に遷座する現在の県護国神社=千葉市中央区(小野晋史撮影)
来年2月に遷座する現在の県護国神社=千葉市中央区(小野晋史撮影)

先の大戦などで戦没し、県内に本籍がある5万7828柱の神霊(みたま)を祭る千葉県護国神社(千葉市中央区弁天)が来年2月25日、同市若葉区桜木四丁目に遷座する。遺族や戦友らの高齢化が進む中、バリアフリー化し、新たな慰霊の場で英霊の顕彰と平和への祈りを継承する。15日には現在地で最後となる戦後76年目の終戦の日を迎える。(小野晋史)

千葉県護国神社によると、新たな境内は敷地面積が約1200坪。既に本殿や神門をはじめ、社務所や県遺族会事務局の建物などが建設中で、高齢の参拝者らに配慮して敷地内のバリアフリー化にも力を入れている。

今後の予定では、来年1月16日に完成した建物を清める「新殿清祓(しんでんきよはらい)」を実施。御神体の遷座は2月25日夜で、まずは現在の境内で「神殿遷座祭(せんざさい)」を、続いて新境内で「新神殿遷座祭」をそれぞれ執り行う。新境内での参拝は翌26日午前7時から(駐車場の利用は同8時半から)となる。

竹中啓悟宮司は「新たな土地で地元の皆様方とともに、親しまれる神社として活動できれば」と話す。現在の建物は、遷座後に解体される予定。

遷座の背景にあるのは、遺族や戦友の高齢化と建物の老朽化だ。

終戦から76年もの長い月日がたち、昭和20年に20歳で出征した若者も今では96歳となる。千葉県護国神社を支えてきた関係者の高齢化は避けられず、かつては二十数団体を数えた県内の戦友団体も解散が相次いだ。今では旧陸軍関係者らでつくる「県偕行会」などわずかな数まで激減している。

高齢化に伴い、階段を上がった場所にある本殿での参拝をあきらめ、階段の下で手を合わせて引き返す車いすの参拝者も目立つようになった。そこで、バリアフリー化を検討したが、現在の境内では土地の形状などから断念せざるをえなかった。

建物の老朽化も進む。現在の社殿は、昭和42年に千葉市内の亥鼻山から遷座した際に建てられ、既に50年以上が経過。平成23年の東日本大震災や一昨年の台風15号をはじめ、近年は自然災害による損傷が続き、耐震性も不安視されていた。

新たな土地での慰霊の継承に向け、竹中宮司は「青少年が、英霊に対して心から『ありがとう』といえるようになってほしい」と、若い世代に期待している。

遷座に当たり、千葉県護国神社は奉賛金の申し込みを受け付けている。奉賛金は1口5千円で、社殿内の装飾をはじめ、手水(てみず)舎や灯籠といった境内の整備などに充てられる。問い合わせは神社社務所(☎043・251・0486)。

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